2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

157 土下座外交 7

いよいよ夕食だった。 総理、安倍議員とその護衛である俺やタエは先日の朝鮮での失敗から、どうしても他所の国での夕食に恐怖感を覚えざる得なかった…まさかまた日本文化を変にパクった料理が出てくるのか?それともやっぱり中国だから料理が爆発してるする…

157 土下座外交 6

さて、中国のデジモノ店、一度見てみたかったのだ。 日本でしかデジモノを買うことはなく、アメリカからは取り寄せでしか手に入れたことがない俺にしてみれば中国のデジモノとはネット内を徘徊していて時々巡りあう見世物小屋の奇形児や事故のグロ画像のよう…

157 土下座外交 5

「つか初めて来た中国でどこへ行けば買い物できるのとかわかるのかよ?」 と笑いながら言っているタエを後にして俺はスタスタと歩いていく。 「ちょ、おいいいいいい!待てよぉ!」 などタエの声と、 「まってくださ〜い!」 エルナの声が遠くに聞こえる。 …

157 土下座外交 4

「ふむ…ようやくお腹の調子がソレらしくなってきた」 と言いながら機内のトイレから出てきたのは安倍議員だ。 「今度はたっぷり出しきった感じ?」 タエが聞いている。 「雑巾絞りのごとく、小腸・大腸・直腸を絞って下痢も腸液も全てを出し尽くした…全力で…

157 土下座外交 3

空港へ向かう道すがら、途中で俺は車から飛び降りて上空からデモ隊の行方を確認する事にした。というのも無線で既に運転手の軍人に向けて安全ではないという旨の連絡が入っていたからだ。 すると先ほどまで乗っていた車の側から突然『巨大な蜂』らしきものが…

157 土下座外交 2

会談は中止となった。 SP達と共に部屋を出て颯爽と歩き去る安倍議員と総理。その後を追う俺の横でタエが大笑いしながら俺にPSPの画面を見せる。 「マジでチョーウケるんだけどォォ!!!これ見て!!凄い勢いでテーブルの上に乗って土下座してる!!!マジ!…

157 土下座外交 1

今日の昼から朝鮮との2国間会談が開かれる。 元々中国にも朝鮮にも大使館があったけれども戦後は既にそういう外交もストップしてて元大使館関係者が関係者との調整を行っているらしい。その1人は俺達やSPに対してこの対談の経緯について話した。 中国からの…

156 安倍ちゃん 10

夕食後は何故か総理の部屋に招かれていた。 スイートルームということで海外からの客を想定した洋式の作りになっている。安倍議員曰くトイレにウォシュレットが無いとかトイレの水の出が悪くてトイレットペーパーを流したらクソと一緒に詰まって大変な事にな…

156 安倍ちゃん 9

「な、な、な、なんじゃァァァこォォりゃぁぁぁぁァァァ!!!」 と松田優作ばりに驚いて見せるのは安倍議員だ。 それはまさに俺のリアクションスキルといい勝負で、椅子から転げ落ちて床に設置してある中国かどっかの壺っぽい置き物に頭をぶつけるところま…

156 安倍ちゃん 8

空港から離れていくリムジン。 複数台で分けて総理や議員、そして俺達を乗せた車の一行は移動する。 俺にとっては初めての外国の都市だったんだけれど、どうしても頭の中からハテナマークが消えなかった。さっきの空港での一件だって十分にハテナがいっぱい…

156 安倍ちゃん 7

ビッチことタエは部下?のくまのぬいぐるみである田中くんを引き連れて空港のエントランスへ向けて走る。朝鮮語の標識はまるでわからないが絵がExitを示してるからルートがわかる、というその程度の地理感。 「ちょっ、なにマジになってん!!!」 息切れし…

156 安倍ちゃん 6

最初の目的地である京城(キョンソン)空港へと到着した。 空港では敵国ながらもファンなどが詰めかけていて…っていうのが正直信じられないけど、本当に日本国旗を持って降っている人達が何人か居て、朝鮮・日本両マスコミがそれを映像に収めている。しかし…

156 安倍ちゃん 5

飛行機は離陸した。 最初の目的地は京城(キョンソン)。 朝鮮の首都の一つである。 一旦はここで朝鮮の大統領と会食・会談ののち、中国の首都の一つである重慶(チョンチン)で国家主席と会食・会談する事になっている。 通常は首脳会談では通訳アンドロイ…

156 安倍ちゃん 4

「安倍議員、こちらがドロイドバスターキミカ君だ」 総理がそう紹介する。 俺の目の前にいる小学生みたいな女の子の安倍議員に…。 「ほほぅ!お前がドロイドバスターキミカか!この目で見るのは初めてなのだ。ふむふむ…映像で見るのよりも背が高いような気も…

156 安倍ちゃん 3

翌日の朝は約束通りにバトウが俺を迎えに来た。 マコトは案の定、参加してはならないことになっているのだが、準備をしてる俺をさっきからずっとジト目で睨んでいたからそうとう俺と一緒に行きたがっていたようだ。 「キミカちゃん、お願いだから変な男につ…

156 安倍ちゃん 2

「ちょっと!キミカさーん!」 などと叫びながらドンドンドコドコと玄関の扉を叩いたり、ぴんぽーんぴんぽーんとチャイムを鳴らしまくったりする。そろそろ警察を呼んだほうがいいのだろうか、玄関の前には暑さで死にそうなエルナがいるわけだが。 「なんだ…

156 安倍ちゃん 1

日本の夏の最悪なところは暑いだけじゃなくて湿気も多いことだ。 ジャングルに住んでるんじゃないかって気分になる。それに湿気が多いと色々なものがカビて来たり、虫や雑菌が侵入してきたりとにかく『汚く』なる。 そう、汚いのだ…。 もう至るところが全部…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 9

男性化するであろう雰囲気…っていうのがあるのか知らないけれども、俺のドロイドバスターとしての特殊な気配察知能力がそれらを感じ取っている。 ピリピリとした空気が温水プール建屋から響いてくるのだ。 さっさとあの腐女子2名からネクロノミカンを取り返…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 8

気がつけば俺も男性化していた。 その俺の日本人としても一般的な175センチぐらいの身長よりも高い位置から白くか細い腕が身体を抱きしめてくるのだ。そして男性向けのコロンの香りが漂ってくる。 「どうして逃げるんだい?何やら急いでいるようだけど」 …え…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 7

俺とメイリンはひたすら走った。 息が続かなくなって呼吸が停止しそうになっても、それでもひたすら走った。廊下を抜けて本校舎を走り抜けて玄関を抜けて温水屋内プールの更衣室へと、辿り着けたのなら…奴らを止めることができる。 と、その時だった。 俺の…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 6

「そんなところに仕込んであったのか…」 壁の4隅にある照明の裏側に親指ほどの小さなカメラが仕込んであった。一見すると調度品である照明器具の部品の一つだと言われても気づかないほどに、色や質感も同じ。おそらくはメイリンが使っている監視カメラキット…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 5

「昼休みの間は確かにここにあった…」 と俺は言って、ネクロノミカンが置いてあったテーブルの上を指さした。 この部室は基本的には鍵を掛けてある。 というより、文化部の部室棟ではどの部屋もそういう運用をしなければならないルールがある。これは貴重品…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 4

翌日の昼食後。 キリカが何やら俺に用事があるなどと言うのだ。 昼食の時は『用事がある』とだけ俺に言ったのだが、それから廊下を歩いている時は『部室で』と付け加えるものだから俺はもう顔を真っ赤にして鼻息を荒く吸い吐き繰り返して「やっぱりコンドー…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 3

結局、俺とキリカは思い出の品らしきものは写真ぐらいしか見つけることが出来ず、それらをバッグの中に収めてから家を出たのだ。 キリカの力で俺を男にして、部屋でセックスしてから家を出ようと提案するも、 「あのおばさんが一階で作業してるからギシアン…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 2

「というわけで…ちょっと今日は学校をお休みするよ」 と朝俺は一言言う。 まず制服を着てなくて、普段のパジャマ姿ではなくどこかに出掛けるような格好の俺を見てナツコもマコトもケイスケも驚いているのだ。 そんな中での俺のこの発言にやっぱりみんな驚い…

155 デス・ノート・オブ・ネクロノミカン 1

深夜2時頃だった。 もう夏真っ盛りでそろそろ学校は休校して夏休みに突入して欲しいと思えるほどの熱帯夜。クーラーを付けて寝れば少しは眠りやすいのだがいかんせん人間の身体というのは、寝始めは涼しくても寝ると体温が下がってしまって結果的に身体の体…

154 ハナガ…サイタ…ヨ… 8

しかし…突然春日に「見るなァ!」と叫ばれたので俺は春日から視線を外したままで話すしか方法がなかった。視線をわざとらしく逸らしたまま、 「一体、何だっただろうね〜…さっきの消防署のドロイドだね」 「うぅぅ…」 公園のベンチの側にはヒョロ長い男が女…

154 ハナガ…サイタ…ヨ… 7

二人本屋を出てからしばらく歩いていた。 まさにそれはデートをしている男女のようにも映っていたのだろう、もしメイリンがこのシーンを映像として残していたら学校帰りにカップルが歩いているようにも見える。 そして、そう見えるということはそれなりの『…

154 ハナガ…サイタ…ヨ… 6

キミカファンクラブ団員に教えてもらったストーリーは以下のようだ。 まず、俺は変態春日くんが「どーしてもキミカとデートしたい」と言ってるのを友達であるメイリン、コーネリアに聞いて、仕方なしにデートしてあげようという話になってる。 そして次に、…

154 ハナガ…サイタ…ヨ… 5

夕方の図書室。 俺のクラスのキミカ・ファンクラブ団員達と、これから起きることに興味深々な隣のクラスの男子達が本棚の影に隠れていた。 メイリンだけは図書室の真ん中で待っている。 誰を待っているかって? 春日だ。 春日の野郎は勝手に俺のスクール水着…