2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

92 突入せよ浅間山ホテル 2

その週の週末に同窓会は行われる事になっていた。 たまたま3連休があってそれと重なっている。幹事さんはそこんところを考えてこの日を選んだんだろう。 場所は軽井沢。日本有数の避暑地の一つ。ともなれば冬の間は結構な積雪などが予測されるとは思う。 山…

92 突入せよ浅間山ホテル 1

1月が行くで、2月が逃げる、3月が去る…。まさにそんな勢いで時は忙しく進んでいくであろう2月の終わりだった。 早朝に俺とマコトは庭で修行をしていた。 修行っていうのもドロイドバスターとしての修行って奴です。 マコトのドロイドバスターとしてコスチュ…

91 ガード・ユア・アヌス 10

にぃぁの行為も虚しく、俺達から吸い取ったチョコは少しも吸い取る事は叶わずにどんどんテニスコートの中へと染みこんでいった。 それを前にしてポロポロと涙を零すにぃぁ。 最初はゲロを吐くぐらい気持ち悪かったからと思っていた。 だけれど、にぃぁの涙は…

91 ガード・ユア・アヌス 9

「まだチョコ、溶けてない!サポートお願い!」 メイリンがそう叫んだ。 なるほど。あのペニス(の形のチョコ)はメイリンのケツの穴の中に完全に収まってはいるけども、まだ溶けてない。その状態でにぃぁに襲われたとしても奴は気づく。毒・つまりはペニス…

91 ガード・ユア・アヌス 8

もう登下校の時刻になっているのかもしれない。 他の生徒達は俺達と違って普通の人間。普通の人間はお尻の穴からCHOCOLATEが出るような仕様にはなってないわけであって、外も安心して歩けるし、下校の時間ともなれば帰宅部の俺が羨むほどにスイスイとなんら…

91 ガード・ユア・アヌス 7

それからどれぐらいの時間が経過しただろうか。 ひょっとしたらほんの数分だったのかもしれない。しかしひょっとするともう既に下校時刻になっているのかもしれない。と、なると、俺達は授業にも出ずにここでにぃぁからお尻の穴を舐められるという最低な行為…

91 ガード・ユア・アヌス 6

メイリンがこの学校に来た頃、俺とメイリンは文化祭実行委員か何かの仕事でこの体育倉庫に用事があり、一度この体育倉庫を訪れた事がある。実はその時に大変な事になってしまい…。 という話は割愛するが、とにかく、俺とメイリンは倉庫内を滅茶苦茶にしてし…

91 ガード・ユア・アヌス 5

4名のドロイドバスターは長い廊下を背中をぴったりと壁にくっつけた状態で移動していた。何故なら、ケツの穴を…いや、男としてのプライドを守りたいからだ。 俺の作戦はこうだ。 周囲が広いからにぃぁは自由に移動できる。 弾丸並のスピードで。 もしこれが…

91 ガード・ユア・アヌス 4

まぁ色々とあったけど(俺の作ったチョコでドロイドバスター4名が意識不明になりかけたり)幼馴染のユウカの手作りチョコを食べれたからよしとしましょう…。 バレンタインにチョコを食べる…世間一般ではそれが当たり前のようにされているなかで俺は生まれて…

91 ガード・ユア・アヌス 3

試食。 もちろん女子は試食は少しだけにして、後はプレゼントに使うとの事だった。家庭科の先生は「くれぐれも担任の先生には内緒ね?」ととても美しい笑顔を見せてる。本当のお嬢様はお年を召されてもお嬢様だと、そう思わせる笑顔だった。 とりあえず俺は…

91 ガード・ユア・アヌス 2

2時限目は家庭科の時間。 この学校は元々女子高でアンダルシア学園の女子はお嬢様が多いにも関わらず、レディとしての嗜み多く教える学校でも有名なので、その中に「料理」のセンスも求められている。 なので家庭科の時間では刺繍やドレスの作り方やら料理や…

91 ガード・ユア・アヌス 1

今日は朝からなんか変だった。 登校時も男子は下駄箱の中を確認したりする人が多い。隅々まで見ていた。まるで無くしたものがそこに入ってるんじゃないかって探すみたいに。いや、弁当を忘れてお母さんに持ってきてもらって靴箱の中に入れて置いてもらってる…

90 社畜達の沈黙 12

裁判は終わった。 面倒臭いけど、俺には一つやることが増えた。 一番借りを作りたくない人間に借りを作ってしまったからな…。 法廷を抜けてこの裁判の『逆転ホームラン』を放った投手に会いに行かなければならない。いくら俺が非コミュな男でもお礼も言えな…

90 社畜達の沈黙 11

俺達の本命だったハンニバルさんでは確実に落とせそうに無かった。神林は最後の最後にとっておきを用意していたのだ。 給料の払った払ってないでは仕掛けるパターンも同じだからな…。 チナツさんはさっきからネットにアクセスしてるっぽい。今ハッキングして…

90 社畜達の沈黙 10

陪審員席にはアンドロイドが座らせられている。 総数は10体のアンドロイド。それらはネット上で接続された100名の陪審員の視界でもあり、そして彼等の意見を表情などで代弁するものになっている。陪審員が法廷に座るのはデジタル化されるずっと以前からの習…

90 社畜達の沈黙 9

参考人の席には原告である小森さんが立っている。 その周囲を神林弁護人がウロウロと歩きながら質問する。 一見すると落ち着きがないようにも見えるが、これは作戦だ。小森さんはその作戦にまんまとはまってしまい、ウロウロとする神林弁護人が気になって仕…

90 社畜達の沈黙 8

もう3度目になる。 ここに足を運ぶのは。 俺とマコト、そして小森義隆さんの3名は再び刑務所に来ていた。 看守は前回俺達を案内した奴だった。 そして案の定、「またか」とでも言いたそうな顔で俺とマコトと小森さんを案内する。「ハンニバル」さんの元へと…

90 社畜達の沈黙 7

小森義隆さんは中央軍と思われる兵士達に拘束された。 捕まった場所なら俺は知っている。 以前俺はそこに向かったことがある。 中央軍の基地でもあり防衛省がある場所。そこに俺とマコトは居た。俺は刑事ではなくキミカとして中央軍司令官でもあるジライヤこ…

90 社畜達の沈黙 6

「急ごう」 俺とマコトは刑務所を出た。 彼の家に今から向かったとして、そこに彼がいるとは限らない。けれど急がなければならない。 彼は死のうとしているのかも知れないからだ。 ドロイドバスターに変身する俺。そしてマコトもグラビティコントロールで一…

90 社畜達の沈黙 5

俺とマコトは労働基準監督署の職員を全員土下座させた。 「あんた達が働かないから違法な労働条件下で働いて苦しんでいる労働者がいるんだよ?それを知ってるの?」 「私達もちゃんと…」 代表者らしき男が言う。 「ちゃんと、なに?どういう活動をしてるの?…

90 社畜達の沈黙 4

あのクソ社長は結局逃げた社員の場所はわからないとのたまった。 本人も探しだしてやりたいなどと言う始末だ。 あんな教育してたなら逃げ出してもしようがないじゃないか。 当初ミサカさんがテロリストの陰謀云々の話で捜査をしていた件もあったけども、今の…

90 社畜達の沈黙 3

刑務所を後にした俺達はそのままタクシーで『社畜小屋』…つまりレイテックの事務所へと向かった。 ほんの小一時間でレイテック事務所に到着。 既にチナツから貰っている偽の身分証…警察手帳をかざす。するとやっぱり事件の話は聞いているのかそのレイテック…

90 社畜達の沈黙 2

家に帰ってから部屋にて。 ミサカさんから拝借してきた資料をマコトと二人で目を通す。 ミサカさんはマトメらしきものを作成する途中で疲労の為に中断したらしい。というわけで、マトメが無いので乱雑な情報を頭なの中に突っ込んでそれから時系列にまとめた…

90 社畜達の沈黙 1

駅前のナクドナルドに俺とマコトは居た。 ナクドナルドは大阪ではナクドと呼ばれて東京ではナックと呼ばれているらしい。大阪の人からすればナックというのは「ナクドナルド」のどの部分を抽出したのか解らないから東京の人、いや、トンキン人はわけがわかん…

89 マコト君通夜会場 4

翌朝。 恥ずかしそうにアンダルシア高校の冬の女子制服を着るのを拒んでいたマコトだったけども、急がないと遅刻するという圧力から渋々と制服を着る。 ショートカットのボーイッシュな栗色髪が可愛らしい。 そこに俺があげた髪飾りをつけると本当に2次元の…

89 マコト君通夜会場 3

食事も終わってお風呂に入る。 肩まで湯につけた。そして天井を眺めて、 「あ〜…今日は色々あったなぁ…」 と独り言とを呟く俺。 それにしても気になるのはあのヘカーテっていう奴だ。 あいつは日本人なのか? とても流暢な日本語だった。だけどナツコやケイ…

89 マコト君通夜会場 2

ケイスケとナツコ、それから俺とマコトがマコトが俺達の家に一緒に住むことになったお祝いのパーティをしていた時、そのお祝いにとてもそぐわないものが流れた。 テレビをつけっぱなしにしていたからだ。 ニュースではあのモールでのテロの件が流れていた。 …

89 マコト君通夜会場 1

今日は色々とあった…。 本当に色々と…。 朝は寝坊するし、まだ冬休みだとか勘違いするし、バスには乗り遅れるし、出会い頭にマコト君とぶつかるし、学校は遅刻するし、夕方はテロリストと遭遇するし、撃てれて変身出来ないし…。 そして色々あってマコト君は…

88 ドロイドバスター 4

マコトの記憶はテロリストを掻い潜ってモールの外に出るまでに連中に発見され、逃げたところを撃たれた…ところで止まっていた。 そこで死んだと思っていたらしい。 俺達はマコトがドロイドバスターになるまでの…いや、『美少女』になるまでの経緯を話した。 …