2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

153 今度こそ 2

時間だった。 モブは要人護衛の要(かなめ)、俺達がこのゲームで要人を連れてエリア外へと脱出出来れば勝利で終了となる。しかし途中で殺されれば例え生き残っていても負けで終了だ。今、そのモブが俺達の前に現れたのだ。 そう、歴史上に実在した人物…メイ…

153 今度こそ 1

「居たってどういう?」 俺はまるでここの事を知っているかのような素振りを見せるメイリンに尋ねる。でも、俺の声は半分ほどは上の空で聞いているかのように何かを探している。 「私、ここにいた。ここで戦った」 汚らしいガウロン内部の部屋を巡り巡りなが…

152 NEED de NEET 6

約束の日が訪れた。 決戦の日だ。 俺とコーネリアとマコトは散々に例のマップでコテンパンにされてきたから奇妙な脱力感と武者震いが混雑している状態に陥っていた。むしろこれは武者震いじゃなくて本当に震えてるんじゃないかっていうぐらいに。 俺達にこの…

152 NEED de NEET 5

強い…。 何が強いかって、近代兵器が強い。 このマップの恐ろしいところがわかった。そしてどうしてガウロンが九龍城砦(ガウロン・センジャーイ)と呼ばれているのかがわかったのだ。 この建物は非常に硬い造りをしてて、しかも内部にバリア発生装置がある…

152 NEED de NEET 4

そう言う訳で…ナツコのアイスクリームを勝手に食った罰としてケイスケは俺達の練習の為にCall of Dirtyの仮想空間用サーバを設定・公開することになった。でも俺が勝手に弄ると火事を起こしたり爆発させたり児ポ法違反で警察が突入してくる危険性があると勝…

152 NEED de NEET 3

練習しなければならない。 練習出来るのはネットワーク端末を持っていないメイリンを除いた3名だが、それでも何もしないよりかはしたほうがいい。 九龍城砦(ガウロン・センジャーイ)のマップはパブリックなゲームサイトでも公開されてるし、そのマニアック…

152 NEED de NEET 2

興奮冷めやらぬコーネリアには何を話してもダメなので、明日、学校に行ってから話す事にしたのだ。まぁ、興奮冷めやらぬ状態にさせたのは俺がスナイパーで奴を影から狙撃しまくったのが原因なんだけどね。 そして翌日。 「やぁ、コーネリア、昨日はよく眠れ…

152 NEED de NEET 1

「人間様の、」 (パーンッ) 『You dead』 「本気を、」 (パーンッ) 『You dead』 「てめぇに、」 (パーンッ) 『You dead』 「味あわせてやる!!」 (パーンッ) 『You dead』 「くっそォォォがぁぁぁぁ!!!!!!」 さっきから10回連続でヘッドショ…

151 柏田重工兵器研究所 4

「ど、どういう事ですの?!」 ナツコは研究員の1人に聞く。 「こいつはたしかゲームとか好きで、前はソリティアを1ヶ月ぐらいずっとプレイしてた事もあったんですよ。前世はゲーマーじゃないのかな…」 「AIに前世なんてありませんわ!っていうかソリティア…

151 柏田重工兵器研究所 3

突然鳴り響くチャイムの音。 学校で言うところのお昼ご飯の時間ということだろうか。 「ではそろそろお昼にしましょう」 というナツコ。しかし他のメンバーについては「自分は今取れたデータの整理に向かいます」などと言いながらどこかへと消えていった。 …

151 柏田重工兵器研究所 2

「これはキミカさんなら気に入ると思いますわ!」 と目を輝かせて言うナツコ。 早速だが、次の武器が運ばれてきたのだ。 形状はなんていうのだろうか、輪投げで使う輪の大きな奴っていうのかな、直径が1メートル以上はありそうなその黒い輪っかは中心部に向…

151 柏田重工兵器研究所 1

今日は柏田重工兵器研究センターへと招かれている。 ナツコは以前から件の会社でかなり重要なポストに所属してて、日本の兵器開発の一端を担っていたらしい。そのせいでなのか何度か他国に拉致された経験も持つ。それでも本人は兵器開発を仕事のようにやって…

150 天上TENGA唯我独尊・IROHAにほへとちりぬるを 6

終わりの会。 それは今日の授業が終わる最後に行われるホームルーム。明日何か行事が行われるのかだとか今日の反省とかをユウカ学級委員長様の元で行われる。 教室の端の椅子にはケイスケがそのデブの身体を横たわらせている。 「はい、今日はこれまでです。…

150 天上TENGA唯我独尊・IROHAにほへとちりぬるを 5

翌日の学校にて。 案の定、昨日届いたらしいIROHAを自慢する為にもコーネリアは机の上にそれをコトンと置いている。 一方でマコトも「ぼ、ボクも実は昨日注文したんだよね…ふふ」と顔を赤らめて言うのだ。可愛らしい。 そんな2名を見てメイリンは言う。 「貧…

150 天上TENGA唯我独尊・IROHAにほへとちりぬるを 4

教室に戻る俺とナノカ。 そしてユウカ。 「大丈夫なの?」 とアラフォーの奴はユウカに聞くと、 「多分、大丈夫です」 と答える。てめぇ…。 「本当?なんか、さっきは菅原さんだけがアヘ顔だったけど、今は藤崎さんもアヘ顔になってるわよ?」 「自業自得で…

150 天上TENGA唯我独尊・IROHAにほへとちりぬるを 3

「なんでアンタがついてくんのよ?」 訝しげな顔をして保健室に同行しようとした俺を睨むユウカ。隣ではアヘ顔で失神寸前のナノカがユウカに肩を支えられてギリギリ歩いてる。 「いやぁ、それには深い事情が」 「あんた!!ナノカに何かしたわね?媚薬でも飲…

150 天上TENGA唯我独尊・IROHAにほへとちりぬるを 2

翌日の学校にて。 俺は案の定だが昨日、ハマゾンから届いた品『IROHA』について学校のエロ助どもに自慢をしていた。ちなみにエロ助ってのはメイリンとコーネリアである。 「Ahhh…ジャパニーズノHENTAI文化ハ侮レナイモノガアリマスネ」 IROHAの説明書を読み…

150 天上TENGA唯我独尊・IROHAにほへとちりぬるを 1

男性用のオナニーグッズメーカーにTENGA社があるのだけれど、対して女性用のオナニーグッズメーカーにはIROHA社がある。 そもそも女性用オナニーグッズというのは既にTENGA社が先立って発売してたものがあるのだけれど、それは男性視点であり『女性とはオマ…

149 簀巻きラバー 11

次の休み時間、俺はすかさずキリカの背後へと近寄って思いっきり後ろからおっぱいを揉んだ。さっき俺が悲惨な目に会ってたのに見向きもしなかった罰だ。 「にぃぃぁぁぁぁぁぁああ!!」 可愛い叫び声をあげるキリカ。 普段寡黙なキリカがそんな可愛い声をあ…

149 簀巻きラバー 10

チョークでユウカ妹の彼くんを沈めた後、ユウカは事情を聞いて、妹の頭にたんこぶを3個作った。妹は泣きながら「いたいよぉ!!」と叫んだ。 で、今。 海の見える丘にユウカ妹と彼くんが佇んでいる。 もう夕方。 夕焼けが綺麗に波打ち際に反射してキラキラと…

149 簀巻きラバー 9

二人はご飯を食べてからは動物園エリアへと向かっていった。 ここの動物園エリアには市に昔からある動物園の出張所として存在している。檻なんて大層なものを用意できないので木の柵があって中ではうさぎやら山羊やら羊やら犬などが放し飼いになっている。 …

149 簀巻きラバー 8

ステーキバイキングの店に入る。 この店では目の前で焼いてくれてそれを皿に盛ってくれるらしいのだ。けれども、俺は子供の頃にしか来たことがない。記憶は遥か脳味噌の片隅に追いやられて忘れてしまっている。 外観は色々と変わったなぁ。 「あら、あの子達…

149 簀巻きラバー 7

ジェットコースターが出発する。 もちろん、俺のブラウスの間にはナノカの手が滑り込んで、もうお腹に手を回すってレベルじゃない。乳首に手を回してる。おっぱいをモミモミしてる。 「アッ!!ちょっと、あんッ!」 悲鳴をあげる俺。 ふと気になって前の座…

149 簀巻きラバー 6

海浜公園は遊園地と海水浴場が合わさっているような造りになっている。あと、動物園もある。そもそもは別に市には『動物園』として存在してるが、出張所として海浜公園の一角にもあるのだ。 ゲートを潜ってからまず最初に二人が向かったところはジェットコー…

149 簀巻きラバー 5

日曜日。 俺にとっては貴重な日曜日だ。 本来なら朝からスタバに行って夕方までそこでMBA弄りながら過ごす予定だったのに。クソッ!! 俺は何故か駅前にいる。 ユウカとナノカも、まるでスパイか探偵のように車の影に隠れて駅前を見張っている。 何を見張っ…

149 簀巻きラバー 4

次の日の放課後。 ユウカとナノカと俺の3人で中等部校門前で待ち合わせをする。 残すはユウカ妹のみだ。 「あ、きたきた」 とユウカ。 ん? どこに…? ユウカはきたきたと言い出すのだが妹はどこを見ても見つからないぞ。 「き、キミカっち…アレ…」 「へ?」…

149 簀巻きラバー 3

その後、俺達はユウカの家のユウカの部屋に居た。 妹はシャワーを浴び、タオルを首から垂らしておっぱいを辛うじて見えなくさせるという高等テクニックを俺達の前で披露している。まぁ、女の子同士だからこの程度のエッチな格好でもいいのだろう。俺は男だけ…

149 簀巻きラバー 2

放課後。 ユウカは部活には行かず、代わりに帰りは中等部のほうに寄ってくからとナノカに話している。 何かするのだろうか、と思って話してみると、 「ほら、いつもあんな感じに簀巻き状態じゃない?オシャレっていうものを姉として教えてあげて、普通に男性…

149 簀巻きラバー 1

昼休みのクラスにて、ナノカとユウカを中心に女子達がきゃーきゃー言っている光景を目の当たりにした。 どうせ男性ファッション誌の読者モデルにでも黄色い歓声を上げているんだと嫉妬の念を放ちながら聞いていたら「その布団の間から溢れる白い素肌」だとか…

148 七つの家 12

「どんなに罪を償っても、どんなに慰めても、過去を変えることはできない」 島田駅へと向かう電車の中でキリカは言う。 「ずっと惨劇が再生され続けてるって言ってたよね」 「そう。ずっと…。死者は死ぬ瞬間にもっとも強い念を放つ。それはアカシック・レコ…