2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

16 妹救出作戦 6

武器リストからレイルガンを取り出…そうと思ったけど、これは音が凄まじいからダメだ。俺は何か音が出ない奴がないかと、中からライフル以外で音が出ない武器、グラビティブレードを取り出した。 「わぉ!侍さんだ!」 タチコマが間抜けな声を上げる。 「し…

16 妹救出作戦 5

俺は研究所のゲートが見下ろせる小高い丘の草むらから望遠モードで監視の連中を見ていた。 「警備が厳重だね」 タチコマは身体の色を森林迷彩に変えていたけど、まだ十分に隠れていないので俺はそこら変に生えてる雑草をいっぱいタチコマにくっつけている。…

16 妹救出作戦 4

ポッドの周囲にから鳴り響いていた轟音やら、地面が近づいている事を告げるブザー音が消えた。俺は開閉ボタンを押して扉をあけ…ようとするんだけど開かない。 『タチコマ?いる?』 『いるよ〜』 『扉が開かないよ、助けて』 『ちょっと待って、今掘り起こし…

16 妹救出作戦 3

輸送機は幾度となく上昇を繰り返し、気がつけば高度は5000メートルまで上がっていた。俺とタチコマは降下ポッドと呼ばれるミサイルみたいな形の乗り物に入って待機。以降はミサトさんや本部にいるデブ、マダオとは通信で連絡する事となった。 『それじゃ初任…

16 妹救出作戦 2

「え?ミサトさん、この目の前にいるドロイド、人の声が出てるよ。何これ?」 俺が指さすと、「そうよ、その子が光莉司令が言ってた秘密兵器」と言う。 「ふーむ…」 「なんですか?なんなんですかぁ?その『何この変なロボット』的な目。ボクはコレでも立派…

16 妹救出作戦 1

岩国空軍基地にヘリが到着すると、そこには俺をハワイまで運ぶと言う輸送機らしきものが既に到着していて、スタンバイしていた。大きさは旅客機よりもちょっと小さいぐらい。ただ形は他の飛行機とは随分と違っていて、これがいわゆるステルス構造なのは後で…

15 秘密組織エルフ 3

「先程も説明を受けただろうと思うが、君にはまず岩国空軍基地で装備を整えて貰う。そこで我がエルフの『決戦兵器』と合流・同行し、ハワイ上空まで輸送機で移動、そして降下作戦にはいる」 「その決戦兵器っていうのがエヴァンゲリオン?」 「うむ」 「…さ…

15 秘密組織エルフ 2

いきなりその男は…その男って言っても多分、ミサトさんの言うボスなんだろうけど、俺の事をシンジって言った。いや、俺の事を言ったのかどうかわからなかったので俺は「あ?」というマヌケな声を発した後、後ろを振り返ったり周りを見たりして「シンジ」って…

15 秘密組織エルフ 1

デブの妹さんが囚われてるのはアメリカ領にある兵器研究所、という事らしいけど、どうやらそこはハワイにあるみたい。俺はデブと一緒にいったんは日本軍(南軍)の本部へ行き、そこからヘリで岩国空軍基地へ向かって、そこで装備を整えて(と言っても既存の…

14 囚われの妹 3

「あなたの妹さんである石見夏子さんが米軍の兵器研究所で目撃されたとの情報が軍部に流れたの。昨日の2時頃の事ね。石見夏子さんはあなたと同じ、日本軍の兵器開発に携わってきた優秀な人材よ。それが国外で兵器の開発協力をしている…。これがどれだけヤバ…

14 囚われの妹 2

「早く着替えて来てにゃーん!!」 とデブが吠えるので自分は仕方なくデブが普段着用として渡してるあのブラウスと黒ニーソ、赤のスカートの姿でミサトさんの前に行く。 既に話は初めていた。 デブはどうやらあまりそのミサトという女性が好きではないみたい…

14 囚われの妹 1

その日は日曜日。 朗らかな日の光が部屋を照らし、ちょっと肌寒い部屋の温度を温めていく。春眠暁を覚えずというか、2度寝したくなるような、そういう意味で気持ちのいい朝だった。 俺はベッドから起き上がると既にデブは起きてるみたいで1階のほうから音が…

13 帰宅部のエース 5

勃起したままプールに飛び込んでいった水口先輩をみんなが笑って、なんかさっきのちょっとした緊張が溶けたと思った時、俺の背後のほう、更衣室のほうから歩いてくる足音。 「こらー!お前ら!何してるんだおー!」 なんか聞き覚えのある声。 またか。デブが…

13 帰宅部のエース 4

俺がプールサイドに登場するやいなや黄色い歓声に包まれた。 「きゃー!かわいいー!」「え、ちょっ、めちゃくちゃスタイルいいじゃん」「うわぁ…」というのは女子から、「うおお!マジか!」「ひょぇぇ…」「…(生唾を飲み込む音)」というのは男子からだ。 …

13 帰宅部のエース 3

その日の夕方、俺は明日から部活がいい、と言って何とかして今日も家に帰ってやろうとしたんだけど、ナノカが俺のスクール水着(ただし部活用なので競泳っぽい奴だけど)を買いにいくと言って聞かないので、ビッチとナノカ、そして俺の3人でスポーツ用品店で…

13 帰宅部のエース 2

「キミカっち、水泳部に入りなよ」 突然ナノカがそう言う。 「な、なんで…」 「スクール水着姿がみたーいって吠えてたじゃんか」 「吠えててはないけど…」 「でも見たいか見たくないかって言えば?」 「見たい」 すかさずビッチが、「見たいのかよ」って突っ…

13 帰宅部のエース 1

その日、いつものように昼食は俺、ビッチ、ナノカの3人で食べていた。 最近ここのマッシュポテトや、まぁ、マッシュポテトに限らず様々な食材に共通して言える事なんだけど、組み合わせで違う食べ物になることに気付いたのだった。俺はマッシュポテトを麻婆…

12 ヒーローインタビュー 2

「ねぇねぇ」 ナノカはしつこく聞いてる。そろそろビッチはキレる頃だぞ。 「その幼なじみの男の子とはどういう関係だったのぉ?ユウカが『ヒーロー』だって言うぐらいだから、すっごくカッコイイ人?超強いの?」 うわぁぁぁぁ…やめてくれー。ここに本人が…

12 ヒーローインタビュー 1

その日、学校に行くのがとても億劫だった。 きっと色々と質問されるんだろうな…。などと思っていた。俺が変身後にビッチを助けたのだから、「あの力は何?」「あの格好は何?」「いつも悪の組織と戦ってるの?」とか聞かれそうだ。アメリカンコミックのヒー…

11 東アジア開放戦線 4

「それじゃあ、その『東アジア解放戦線』っていうのは今は亡き自分達の国を再建する為に頑張っている集団て事になるのかな」 「あぁ、それは日本人の都合がいいように考えているだけだお。実際は…例えば今日みたいに宝石店を襲ったり、街頭演説で日本の非武…

11 東アジア開放戦線 3

「キミカちゃんは歴史の…近代史の勉強とかはしてたのかにぃ?」 「歴史かぁ…ネットで調べたらWikipediaに載ってるから勉強してないな、あんなの覚えるのって頭でっかちで知識をひけらかすだけが楽しみの寂しい大人の趣味なんじゃないのかな。やっぱり人間の…

11 東アジア開放戦線 2

俺はてっきりホログラムに例のSM野郎のえと、スカーレットだっけ、そんな感じの名前の奴の姿が映し出されるものだと思ってたんだけど、大量のグラフやら数値やらが出てきてさっぱりわからんちんの状態になった。 「ごめん、数学は全然ダメなんです」 と前置…

11 東アジア開放戦線 1

「ただいまーっ」 俺はスカーレットとの戦闘を終えて、戦闘服のまま帰宅した。っていうか学生服とか変身したときに完全に吹き飛んじゃったと思うからしようがない。 「見てたお!見てたお!はぁはぁ…」 「テレビに出てたの?」 「ふひひ…ちゃんと録画したに…

10 スカーレット様登場! 4

今の間で何とか最初のスカーレットの一撃で出力の落ちてた俺のバリアが復旧し始めた。でもまたあのパンチを喰らったら振り出しに戻る。馬鹿みたいに正面から突っ込んでいってもダメか。 『ちょっと、バリアが強すぎて全然倒せそうにないんだけど』 『うーん……

10 スカーレット様登場! 3

俺はショッピングモールから吹き飛ばされて今は反対側にある雑居ビルの壁を突き破って何かの部屋にいる。一方でSMぽい格好の年齢は40代ぐらいの女はショッピングモールから俺を「したり顔」で見下ろしている。そしてそこから俺は奴に向かって話し掛けたのだ…

10 スカーレット様登場! 2

テロリストの連中は宝石店を襲って、そこで盗んだものをそのままこの戦車へと運びだして逃げるつもりだったらしい。なんて派手なパフォーマンスなんだ。テレビ向けのテロリストか? 俺が戻ってきたのを見て、マヌケにも宝石を持ち出して両手がふさがっている…

10 スカーレット様登場! 1

ビッチを抱き抱えたまま空を飛ぶと一人で飛んでいる時よりもより強いGがかかっているような気がする。 俺はそのままモールの正面巨大ガラスを突き破って空へと飛び立って、そのままモールの屋上まで上昇した。そして緩やかに着地。 ビッチはへなへなと腰をお…

9 初デート 6

泥棒どもの様子を見てみる。 どうやら鉄格子をどうやって開けるのかについて議論しているようだ。女がバッグから何やらダイナマイトらしきものを取り出している。これがダイナマイトかどうかってのは専門家じゃないからわかんないけど、それは鉄格子にぴった…

9 初デート 5

ブティックを出てから、ビッチは何を思ったのか「指輪とか見ていかない?」と言って俺の返事を待つまでもなく、宝石店に入っていった。仕方なく俺もその後に続く。 ガラス張りのショーケースには綺羅びやかな装飾のアクセサリーが並んでいる。アクセサリーの…

9 初デート 4

喫茶店を離れて俺とビッチの2人は商店街にどすんと良い門構えをしているショッピングモールの中へと進んでいった。俺はここには入ったことはないな。的を女性に絞って専門店が集まっているから男性が買うようなものが無いんだよね。親父とお袋で商店街に来た…