2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

19 チョコレート・デイズ 8

俺はフルパワーのグラビティコントロールでデブ事石見家のデブの部屋の扉をブチ開けた。 「出てこい、こん畜生めが!」 などと叫びながら。 「な、なんですかぉ…キミカちゃん何そんなに怒ってるんですかぉ…今日は、せっかくの誕生日なのに誰もお祝いしてくれ…

19 チョコレート・デイズ 7

体育館をでた俺は保健室へと続く一階の廊下を進んでいた。 今は授業中で誰も廊下をうろうろする人は誰もいない。そこに進むのは俺と、そしてもう一人、いや『もう一匹』とでも言ったほうがいいかもしれない。とにかく、奴は俺の背後からケツの穴を集中的に狙…

19 チョコレート・デイズ 6

4時限目。そろそろ小腹がすいてくる時間。体育だった。 今日は体育館で体力測定みたいなのをやるらしい。 俺は慣れ始めた女子との更衣室での着替えなどを済ませて、ブルマなどを履いて体育館へと登場。男子はそもそも数が少ないのか体育館の隅っこのほうで体…

19 チョコレート・デイズ 5

担任の先生ことデブ…いや、ケイスケが教室に入り、それから壇上に立ってから、神妙な顔をして一言いう。 「今日は皆さんに大事なお知らせがあるのですぉ」 大事なお知らせ? 「今日は先生の誕生日なのですぉ…」 (ひそひそ) (ひそひそ) うわー。かなりど…

19 チョコレート・デイズ 4

何が起きたかって? パンツの中に舌が入ってきたんだよ!!!! その下は俺の尻穴に狙いを定めてそれをぺろりと舐m 「ひぃあぁぁあん!!!」 俺は思わず凄いスケベな声を出した。そしてうずくまりそうになる(0.1秒)、その刹那、俺は今度はグラビティブレ…

19 チョコレート・デイズ 3

俺とケイスケの妹であるナツコは学校へ到着した。 ケイスケ曰く、妹さんは俺と同じクラスに編入するようにデータを弄っているからよろしくたのみますぉ、との事だった。どうして俺がそこまでよろしくしなきゃいけないのかわかんないけど。 二人が教室に入る…

19 チョコレート・デイズ 2

俺は無意識のうちに武器リストからレイルガンを取り出してその気味の悪い女に狙いを定めて撃ちまくった(0.1秒)。だが奴は素早い動きで床を4本足で走り、壁を走り、天井を走り、そして窓から飛び出ていた。 「はぇぇえ!」 なんという素早い動きだ。俺が変…

19 チョコレート・デイズ 1

多分それは夢の中だろう。 俺はミミズの森というところを一人歩いていた。夢の中では俺は男だった。いや、俺は元々男なので、本来あるべき姿で存在している事になるし、「アレ?俺、男に戻ってんじゃん」っても思わない。 つまりこれが夢なんだよな、だいた…

24 しがらみ 6

風雅が望んでいたことは自分が創り出したゲームで誰もが幸せになる事だった。そしてそれは、少なくともひとりの少女を幸せにする事が出来た。だが本当に幸せなのかという疑問が残っているのだ。 風雅の与えた幸せはただの現実からの逃避ではないか、という疑…

24 しがらみ 5

記事の投稿者は「17歳、学生」 私の姉は1年前、結婚して今は家に住んでいます。 私の居場所は姉夫婦が家に住むようになってからなくなりました。 私は学校の友達とも会う事を禁止され、バイトをするように命じられました。そうしなければひどい目に合わせら…

24 しがらみ 4

数年前のある日、EAI社の社員食堂に風雅こと、如月恭二が居た。 食堂は経費節約の為に半分の電気が消されており、しかも時間は深夜だった。ぽつりと広いテーブルに一人、如月は100円のカップそばを購入してからそれを食していた。広いフロアにはソバをすする…

24 しがらみ 3

気候がシハーよりも過ごしやすいせいか、夜のティリスの街は涼しい風が王宮のベランダにも流れこんでくる。そのベランダには先ほど『外の世界』と通信を終えた風雅と、その通信が終わるまで側で待っていたマハの二人がいた。 「話は終わったの?」 「あぁ」 …

24 しがらみ 2

『一つ、教えてください。分かる範囲でいいので』 風雅の通信相手は千葉教授だった。 『分かる範囲ならなんでも』 『現実の世界で手足が動かせない人間がLOSに接続した場合は、そのアバターも同様に手足が動かせなくなるんですか?』 『先天的なものと後天的…

24 しがらみ 1

ジッタの操縦する飛空艇は無事にティリスの側にある湖に着水した。既に元老院からの使いが船を寄せて風雅達を歓迎している。 「ジニアス様からお話は伺っております」 ローブを着たその一団は風雅達に船に移るようにと指示する。風雅達が飛空艇から降りる中…

23 愛は地球を救う 6

その日、初めて尊はネットワークゲーム「ロード・オブ・シャングリラ」の仮想空間に降り立った。 最初はたかがゲームとバカにしていた尊だった。 だが、そこに広がっているのはゲームとは思えない、忠実に再現され現実と区別がつかない仮想空間。風が頬をな…

23 愛は地球を救う 5

「ゲーム治療ですか…?」 病院に呼び出された尊の両親が医者から聞いた話は今までの治療法とは全く異なるものだった。 「尊君は隙さえあらば自殺しようとします。そこに猿轡をハメてなんとかそうさえないようにしているのですが、さすがにそれは本人には苦痛…

23 愛は地球を救う 4

数日が経過したある日、尊の病室の前で声が聞こえる。それは彼の両親でも友達でも会社の同僚でもない声だった。 「面会謝絶なんです。ここを通すわけには行きません」 「そこをなんとかお願いしますよ。話だけでも」 「今会えない状態という事なのですが」 …

23 愛は地球を救う 3

「尊…」 病室に入る両親。 息子に会いに行くのはどこの家庭でも普通はなんら苦痛はないものだが、尊の両親にしてみればもう苦痛になっていた。 毎回「死にたい」と聞かされるのだ。自分の息子が「死にたい」と言うことがどれほど親にとっては苦痛だろうか。…

23 愛は地球を救う 2

暗い気持ちで診察室を出る尊の両親。 そこには他の患者やその付添が待っていた、かのように見えた。待合室の長椅子に座っていた男2名が立ち上がると、尊の両親の側に近づき、すっ、と名刺を差し出したのだ。 「ジャパンテレビの柏木です」 訝しげにその名刺…

23 愛は地球を救う 1

尊の両親が病院の待合室にいる。 外ではセミが鳴き、街路には薄着の男女がパタパタと手に持っていたパンフレットで顔を仰ぎながら歩いている。季節は夏だった。だが病院の窓の外と中で気温差があった。一つはクーラーによる差、もう一つは夏を楽しんでいるこ…

18 僕の妹の部屋がこんなに気味悪いはずがない 5

「なんですの…。そんな目で見ないでくださいます?」 妹さんはまるで変な者でも見るような目で俺を見る。まるで俺が悪いみたいだ。俺はこの部屋にその年頃(年齢は俺と同じぐらい)の女の子が持っていそうなものが無いか、探していた。興味本位で。 本棚。 …

18 僕の妹の部屋がこんなに気味悪いはずがない 4

妹さんはようやく部屋に貼られた何百枚もの札を剥がし終わったところだった。実は、まだ沢山残ってるけど、ようやく部屋の扉を開けるには十分な量を剥がし終えたんだ。 部屋のドアにはノブが付いていなかったけど、やたらと長い鍵を鍵穴らしき場所に差し込む…

18 僕の妹の部屋がこんなに気味悪いはずがない 3

「よろしくお願いいたしますわ」 と妹さんは軽く俺に一例をする。どうやら話口調はちょっとアレだけど礼節はきちんとしていらっしゃるみたいだ。お父様?パパ様?って人がしっかりとしているらしい。いや、しっかりしているならこの巨大なおデブちゃんはどう…

18 僕の妹の部屋がこんなに気味悪いはずがない 2

デブの妹こと石見夏子は教育ママがかけるような楕円形赤淵メガネをくいッと指で押し上げてから一言、 「キミカさんでしたわね、ごきげんよう」 と言った。 「はぁ、ごきげんよう」 ただデブの巨体の隅っこに隠れて言ったんだけどね。 「お、お、お兄ちゃんは…

18 僕の妹の部屋がこんなに気味悪いはずがない 1

ハワイの米軍研究施設で大暴れをしてから数日が経った。 あの後、破壊の限りをつくした米軍研究施設については置いといて、大使館や住宅街、商店街の被害についてはそうとうに渋い顔を上にされたみたいだ。普段ならマダオはアニメ見てる余裕があるのに事後報…

17 キミカ無双 4

トラックの上から俺は付近を見渡す。そこにはグラビトロン砲を食らって生き残っている戦車などがいる。弾の無駄遣いをするわけにもいかないから、俺はミサイルの残弾を戦車の砲塔部分に向けてロックオン、それからヘリにもロックオン。 そして発射!! 戦車…

17 キミカ無双 3

『トラックを奪いました。これから大使館に向かいます。キミカさんは周囲の米兵を蹴散らしてくださいませ』 蹴散らす…といっても…。 『大丈夫ですわ。このトラック、若干バリアがありますので。ただ何度も被弾するとまずいかも知れません』 俺は走るトラック…

17 キミカ無双 2

俺は直感で、おそらく俺が腰に巻いているミサイルみたいなものは、ロックオンしてから撃ちまくるタイプの武器だと悟った。つまり、俺の視界にあるものに「ロックオンしたい」と思ったらこの武器はそれをやってくれっていう事だ。あのデブなら合言葉とかいう…

17 キミカ無双 1

米軍の目標をタチコマから逸らし俺へと向ける為に、一旦は俺ひとりでエレベーターに乗り、地上へと上がる。 ハッチが開くと俺はまるでステージに上がって俺の歌を待ってくれているファンのみんなに顔見せしたかのような気分になったよ。そりゃヘリやら戦車や…

16 妹救出作戦 7

俺の透視眼でも中を見ることができない場所、それは研究所の地下にあった。目の前に見張りをしていた兵士を俺とタチコマの一斉掃射が肉塊に変えた。 パスコードを入れて指紋認証までさせるタイプのドアだ。 「今からドアを開けるね」 タチコマは口の辺り(?…