2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

49 体育倉庫で二人っきりで… 2

「いったい何が…起きたの…」 目を開けると僅かに光が差し込んでくるとても狭い空間にいるようで、その後、俺の身体の上に何かが乗っている感触があるが分かった。とりあえず手は沢山のモノの間に挟まっていて動かせない。足も同様に。そして、俺の身体の上に…

49 体育倉庫で二人っきりで… 1

「わが校の生徒は社会に出ても一人一人が社会人としての自覚を持って行動出来るように成るために、それぞれに役目があり、その役目を全う出来るチャンスがあるものとする」 という校長先生の偉いお言葉に従ってクラスでは全員が何かしらの委員につく事になっ…

48 魔法少女キミカ☆マジか? 5

群衆と朝曰新聞のレポーターをふりきって俺はドロイド達が暴れているところに向い、端から斬り倒す。 雑魚のドロイドの動きはすっトロイ。軽くかわすと、俺は回し踵落としキメてまたアスファルトの中にドロイドを埋め込む。 今度は正面から飛び掛ってくる雑…

48 魔法少女キミカ☆マジか? 4

「一瞬デ片付ケテアゲマーッス!!!」 コーネリアはビルの隙間から路上に飛び出した瞬間にミサイルを発射。小型のミサイルが空に舞い上がると地面に向かって降り注ぐ。しかし、その一瞬でペイントされた戦車が周囲にバリアを張ったのを俺は確認した。コーネ…

48 魔法少女キミカ☆マジか? 3

病院の外に出てユウカの言う散歩をする。 最も歩かなければならない人間は車椅子に座ったままである。そしてユウカはため息をつきながら、 「はぁ、何かいい方法ないかな?この子が歩けるような」 メイリンがそれに答える。 「人間は、必要な時、歩く」 そり…

48 魔法少女キミカ☆マジか? 2

一方でメイリンは妹よりも周囲の部屋を気にしているようだ。 「日本では病気なるとこんないい部屋住める?凄い。ゲーム機。これ、持って帰っていいか?」 「いいわけ無いじゃん!っていうかユウカの家のものでしょ」 「全部家のものか?!」 メイリンは眼の…

48 魔法少女キミカ☆マジか? 1

今日俺達は市内の病院に足を運んでいる。 俺とナノカ、ユウカ、それからコーネリアとメイリンの5人。 なんでもユウカの妹がいて(まずそこが初耳なんだけど)、その妹が事故で足を怪我したらしい。ユウカ曰くその年の離れた妹はとてもわがままに育っている為…

48 ラーメン一郎伝説 6

結局、ラーメンの底まで野菜で埋まっていたメイリンがあまりにも可哀想なので俺とコーネリアの分のラーメンを食べさせてあげた。 途中でメイリンは「い、いい、いらない。もういらない」と言っていたけど「まぁまぁ、そう言わずに」「一本デモラーメンヲ残ス…

48 ラーメン一郎伝説 5

「フゴッ」「ブヒッ」「ンガッ」 店内には豚特有の鼻声が響きわたっている。でも豚小屋じゃない。でも豚小屋にいるような気分になる。 これどうやって汁を飲むんだろ…。 俺はラーメンの入った皿を口に近づけようとしたが、もさもさとした野菜の山が顔に当た…

48 ラーメン一郎伝説 4

いよいよ俺達はカウンターへと座る。 俺達のロットには俺とコーネリア、メイリン以外にも豚が数匹。さっき俺達の背後にいたあの気に入らない野郎もいる。それらが店員を囲むように配置されたカウンターにぐるりと座る。 さっきのデブが言う。 「にんにく、野…

48 ラーメン一郎伝説 3

食券を買おうとしたところで躊躇う。 「うわ…キモ」 やっぱり自販機も油まみれ。 触ろうにも触れないでオタオタする俺。 さっきのデブが俺に向かって、 「なにやってんの?俺が買ってやろうか?」 とニヤニヤして言う。 「え、えっと、それじゃあ、この『普…

48 ラーメン一郎伝説 2

俺達の順番が回ってきそうだ。 店の入口が見えてきたのだ。 スライド式の木のドアは新装開店なのに何故か昔からそこにあるようにも思わせる佇まい。古き良き時代のラーメン屋のソレだった。ただちょっと違和感があるのは入り口に自動販売機がおいてあって、…

48 ラーメン一郎伝説 1

俺が住んでいる街には「電子部品街」っていうのがある。 コンピュータやらドロイドに関する部品を扱っている店が自然に集まって出来た場所である。 そして東京の秋葉原がそうであったように電子部品や家電、コンピュータなどとアニメ・アイドルモノはとても…

47 これが日本のBUKATSUです 6

「ちょっと待ってよ、どうしちゃったのよぉぉ?!」 ユウカが全裸で痙攣したメイリンをさすって起こそうとする。 「Oh、メイリンガ、ヘヴンニイッテマーッス…」 俺とコーネリアもメイリンの変態度合いを見てみようと、いや、間違った。メイリンが心配になっ…

47 これが日本のBUKATSUです 5

最初はユウカのサーブ。 俺は凄まじい眼力でその弾道を見切り、グラビティコントロール全開でスマッシュに変換してお返しした。ボールは相手のコートに入る。俺の放った周囲の空気の塊の衝撃波で穴を開けながら。 「ちょっ!何よそのマジックボールは!!」 …

47 これが日本のBUKATSUです 4

茶道部は残念ながら追い出された。 廊下には全裸のコーネリアと同じく全裸になったメイリンがロープを持ったまま立ち尽くす。そして着替えた俺とナノカ、ユウカが立ち尽くすのだ。凄い絵柄ですね。 「と、とりあえず服を着て…っていうか、コーネリア!もっと…

47 これが日本のBUKATSUです 3

放課後。 最初に訪れたのは茶道部。 なるほど、茶道は確かに和風だ。 俺達は体験入部という事で、普段なら茶道部の部員ですらたまにしか着ない着物を貸してくれて俺とメイリン、コーネリアの3名は和服に着替えていた。どうやら部員達もユウカも外国人を着物…

47 これが日本のBUKATSUです 2

「ところで、お二人は部活は何に入るか決めてるの?」 ユウカが質問する。 「私、決めてない。入らないとダメか?」 「…んじゃ帰宅部?」というナノカの質問に対して、 「帰宅部?それ、何の競技か?」と質問を返すメイリン。 ここは帰宅部歴4年の帰宅段4段…

47 これが日本のBUKATSUです 1

メイリンがケイスケをたたき始めて前に進まなくなるので、俺とコーネリアがメイリンを縄で椅子に縛り付けておとなしくさせた。何故かコーネリアは亀甲縛りを知っていたのでそのように縛るとメイリンは虚ろな目で俺とコーネリアを睨んで「もっと、きつく…」と…

46 プレイガールとムッツリーニ 4

メイリンが教室から出て行った後もクラスメート達のヒソヒソ声が相変わらずだった。そしてそれを納めるのもケイスケの仕事である。 「み、みんな仲良くするにぃ。同じ留学生なのにアメリカの留学生とは仲良く出来て、中国の留学生とは仲良く出来ないのは変で…

46 プレイガールとムッツリーニ 3

中国語訛りの日本語はもう確実にメイリンが中国人であることの証拠に違いなかった。クラス中がヒソヒソ声に満たされる。 「ま、まぁ、仲良くするにぃ。イジメはよくないにゃん」 さすがにイジメられてた過去があるケイスケもイジメターゲットが中国人ともな…

46 プレイガールとムッツリーニ 2

これはどう考えても仕組まれている…。 スカーレットは実は議員だ。国会議員であるからある程度権力があるだろうし、学校に無理やり外国人を、しかも中国人を転校させる事も可能だろう。ちなみに言うと、日本と中国、朝鮮、ロシアは今でも戦争中。いや、休戦…

46 プレイガールとムッツリーニ 1

衣替えでこの学校では冬服から夏服へと変わるとき、生徒全部がガラリとイメージが変わってしまう。 冬服はケイスケが制服を見て選んだというだけはあって、どこかのエッチなゲームにでも出てくるような赤のミニスカートにニーソックス。これも生徒が選べるよ…

45 コンセプトモデル 6

「ヘイ、キミカ!オ友達ナノデスカーッ?」 「まさか!敵だよ、敵。エネミーッ!」 俺の背後にコーネリアが降りてくる。 「お前の刀、弱い。ビーム防げない。雑魚。おしりかじり虫」 その中国人は俺に向かってそう言う。 「自己紹介は終ったかしら?」 とス…

45 コンセプトモデル 5

コーネリアが水面を跳ねる。 それは昔俺が河原で平べったい石を投げて水面をそれが跳ねてどこまで遠くまで飛んでいくかを一人で遊んでいた記憶をふと思い出させた。あ、ごめん、コーネリアさんが大変ですね。 スカーレットは自らのバリアで相手のバリアを中…

45 コンセプトモデル 4

俺はこれが助けるチャンスかとコーネリアに向かって飛んでいくが、表情だけ見るとニヤニヤとしている。もしかして…。 俺が予測したとおり、コーネリアはミサイル5発を引き連れたまま、アメリカの駆逐艦まで飛んでいくとそのまま水中にチャプンと消える。あま…

45 コンセプトモデル 3

『どうやらセカンドチルドレンと接触したようだな』 なんか久しぶりにマダオの声を聞いたような気がする。そしてその懐かしさを感じる前に感じるのがウザさ。なんだよセカンドチルドレンって…またアニメかぁ? 『えっと…もしかして、あのアメリカ人の事を言…

45 コンセプトモデル 2

その黒いドレスを来た金髪ツインテールの女の子は対艦ミサイルと同じ様に海面スレスレを飛んだ後、身体を翻して半回転、その時に水しぶきが上がり、今度はその中から真っ赤に輝く光の塊が複数、対艦ミサイルへ飛んでいく。そして命中。しかしそれだけではな…

45 コンセプトモデル 1

もう梅雨なのかとても清々しくない朝を迎えたある日。 ケイスケの元に軍からの連絡が入り何故かナツコまで一緒で3人が南軍管轄の九州にあるとある空港へと向かう。俺は事前に軍から言われたとおりドロイドバスターへと変身してから空港で飛行機を待つ。 民間…

44 メモリー・パッチ 6

部屋の家具に縛られてメイの力とは思えない強い力で縄を振りほどこうと暴れている。そしてそれを心配そうに見ている寮長、そして神父さんが十字架をメイに掲げながら「悪魔よ立ち去れ!!」とか言っている。 寮長さんはメイが怖い人だと言ってたけどまさにそ…