2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

73 右と左のライアーゲーム 9

ジライヤこと東条は鬼の面を装着した。 その瞬間、ドロイドバスターが変身した時に現れる黒の波動が周囲に放たれた。それに元東条の部下であるこの男も気づかないはずはない。何が起きたのかと牢屋を見る。 そこには鬼の姿をした東条…ジライヤがいる。 「そ…

73 右と左のライアーゲーム 8

あの後、俺と東条だけ包囲されて逃げ切れなかった。 もちろん変身して暴れるっていう方法もあったんだけど、ちょっと事情が違った。それは東条の予測さえ裏切っていたからだ。 警察がスカーレットの手下が変装したもの、というのは予測の範囲内。問題なのは…

73 右と左のライアーゲーム 7

本日のお宿は温泉らしいですね。 昼間がアレだから夜もかなりアレだと思って俺は凄まじい期待を持っていた。やっぱり和食でキメるのだろうか、それとも昼は和食だから夜は洋食で饗すのだろうか。 昼であのレベルだから夜はそれに追従して脂の乗った和牛が出…

73 右と左のライアーゲーム 6

酒を注文してから数分で女将が現れる。 なんかえらく長細い大きな徳利を持ってる。えっと、アレは俺が注文した獺祭…だよね?なんかちょっと多い…かな?イメージしていたものとはちょっと違うような…違わないような…。 あぁ、そうそう、普通、冷酒を飲む時っ…

73 右と左のライアーゲーム 5

空港でマスコミの間で歓迎を受けた後の米国の国防長官が玄関で日本の国防長官…つまりは中央軍の東条秀明と出会う。 ここでもマスコミは終始カメラのシャッターを押しまくる。 えと、米国の国防長官は誰なのかな? …。 俺は東条の横で米国の国防長官が来るの…

73 右と左のライアーゲーム 4

「スカーレットの事を教えて欲しいんだけど」 と俺はふと思いついて聞いてみる。 俺はスカーレットの事を知っているようであまり知らない。この際だからこの右翼テロリストこと、ジライヤに聞いておくか。今まで殺り合ってそうにも見えるし。 「貴様は今まで…

73 右と左のライアーゲーム 3

さて、さっそく任務出発前に変身しておきますか。 と、俺が変身しようとすると、東条が止める。 「貴様はそのままでいい。スカーレットに姿を見られているからな。変身するのは奴を完全に射程距離に捉えてからだ。私も変身後の姿は人外の者だからな、控えて…

73 右と左のライアーゲーム 2

変身を解くジライヤ。 俺も同じくして変身を解いて元の女子高生へと戻る。 「これだから女は嫌いだ。人の話を聞こうとしない」 変身後と変身前では口調が異なるようだ。東条の時はクールガイな声。ジライヤの時はドスの聞いたおっさんのような声だ。 …ってい…

73 右と左のライアーゲーム 1

本日はミサトさんの案内で東京の防衛省に来てる。 防衛省というと中央軍の基地もある場所。 九州の南軍の基地がビル軍の中、地下のほうにあるのに対して、中央軍の基地は広大な山の中に広い平地があって、その中にある。これもある意味防衛っていう観点では…

72 自殺とデートとクラッカー 8

観覧車のゴンドラは地面に向かってゆっくりと下降する。 それは登る時よりも早く感じた。 到着すると係員が早く降りて、という感じで急かすので俺とフォックスは急ぎ足でそこから降りる。次の人を乗せるためなのかな? 降りてからフォックスが言う。 「あの…

72 自殺とデートとクラッカー 7

そろそろ夕方だった。 冷たい風が顔と髪を撫でていく。この時期の陽は落ちるのが早くなるな。太陽の光がないっていうだけで風はじつはこんなに冷たいものなんだと驚かされてしまう。 俺達は最後に観覧車に乗ることにした。 瀬戸内海の波を照らしていく陽は上…

72 自殺とデートとクラッカー 6

次に向ったところはレストラン街後ろの動物園だった。さっきも言ったけど、この遊園地には動物園も実は併設されていたのだ。 俺とフォックスは檻に入れられてるトラやらゴリラを見ながらなんかつまんないね、などと話をした。 「ごめん、俺と一緒だと…つまん…

72 自殺とデートとクラッカー 5

「いやぁ、楽しかったねぇ」 と俺はフォックスの肩をぽんぽんと叩いた。 「死ぬかと思ったよ、途中…」 「なんかみんな途中からパニックになるからさ、あれはワロタ」 「いやそれは…君が色々と怖い話を」 よし、追加でもうちょっとウンチクを語っておくか。 …

72 自殺とデートとクラッカー 4

海浜公園の側には小規模の遊園地がある。 観覧車にメリーゴーランドにお化け屋敷に食事処…ひと通りに遊園地と一般人から認められるであろうアトラクションは備えてて、加えて動物園も合体してるところが特徴なのかな。 子供の頃に訪れて以来だな。家族で来た…

72 自殺とデートとクラッカー 3

「自殺って何?」 俺はフォックスというハンドルネームの男に聞く。 男は、自分の名前を北原明と名乗った。これは本名だろう。そしてフォックスはチナツの話に少しだけ耳を傾けて、その場を立ち去るのは諦めたようだった。 今は俺と並んで歩きながら話してい…

72 自殺とデートとクラッカー 2

ドロイドに追い掛け回されてた男と俺は、海浜公園の一角にある公衆トイレの裏に身を潜めていた。 男は一生分の体力でも使ったかのように顔を真っ赤にしてぜぇぜぇと息をしている。確かに普通の人間が走るにはちょっとペースが早いか。俺は身体がアレだから息…

72 自殺とデートとクラッカー 1

今日はぐずついた天気だ。 せっかくのお休みだっていうのに。 空を残念そうに見渡しながらも俺は地元のとある海浜公園に来ていた。その公園はアーチ状の橋の真下に位置していて、橋を渡る車や人を下から眺めることが出来る。巨大な建造物が好きな人にはベス…

71 ネットウヨク 8

処刑人アンドロイドはその名のとおり、ヤクザの事務所にいるやつを全員処刑したのちに雑居ビルを後にした。 警察がやってきたのはその1分後だった。おれはその時には既に処刑人のリモートコントロールからは切断された。 「どうでしたの?」 「勝ったよ!」 …

71 ネットウヨク 7

今、俺とナツコは商店街の中にある雑居ビル前の喫茶店にいる。 あの後、コメント欄に上がってた住所のうちの一つ、一番学校から近い場所を選んでそこへと向かったのだ。 ひと通り注文を終えて俺は聞く。 「ここで何が起きるの?」 「あ、来ましたわ」 んん?…

71 ネットウヨク 6

aiPadの電源を入れてみる。 ナツコに言われるまま、とあるサイトを開く。 「え、ちょっ…」 それはアンダルシア学園の講堂の映像だ。 あきらかにあの左翼だかヤクザだかの団体が映っている。つまり今、この瞬間、リアルタイムでライブ映像がこのサイトから見…

71 ネットウヨク 5

その日の午後、生徒達は何故か学校から帰される。 俺は事情を知っていた。 あのヤクザだか左翼だか外国人だかよくわからない連中は今日の午後にアンダルシア学園の講堂に来るって決まってたらしいのだ。結構突然だよね、なんていうか、考える暇を与えないっ…

71 ネットウヨク 4

俺の予測は当たった。 ヤクザというか、ある特定の団体っぽい連中はそれから再び学校にやってきたのだった。 というのも、とある昼休みの事だ。 俺は宿題のプリントを洗濯物と一緒に洗濯しちゃって古文書みたいにしてしまったので、それをスキャナで取り込ん…

71 ネットウヨク 3

俺とメイリンはケイスケの家を出てからすぐにドロイドバスターへと変身した。 メイリンには飛行能力がないので俺が背中におんぶしてコーネリアの家まで送る事にする。 「すまないな」 「落ちないようにしっかりと捕まっておいてね」 「うむ、そうする」 と言…

71 ネットウヨク 2

「にぃぃぃぃぃ!」 叫びながらケイスケが風呂から出てきた。 全裸で。 「もー。パンツとシャツぐらいは着てよ」 「ぷらんぷらーん!!」 「ちょっ、なんだよ、やめてよ変態」 俺が注意する。 「ふやけて死ぬかと思ったにゃん」 見れば鼻血を拭いた後のよう…

71 ネットウヨク 1

県内のよりすぐりのお嬢様が通うアンダルシア学園に他校の生徒(不良)が襲撃に来たという一件から数日後。 帰宅部の練習を終えた俺は家に帰ってテレビを見ていた。ちなみに帰宅部の練習というのは前にも話したけどいかにして早く家に到着するかどうかだ。今…

70 ニダニダ 4

ソンヒの放った銃弾を合図にメイリンが飛び出す。 他の雑魚の不良どもを矛の裏側で突き上げて失神、失禁させる。さすがは武道の心得があるメイリン。ただでさえ強い彼女の一撃は弱点を的確に狙うことでダメージを確実に与えていく。 あるものは金玉を狙われ…

70 ニダニダ 3

「邪魔ニダ」 それがその女の子の第一声だ。 甘ったるい鼻にかかるような声は俺やコーネリアなどのドロイドバスター特有のアニメ声なのだが(ケイスケが2次元の女の子をコンセプトに作ったのを、コンセプトだけ真似て作ってる)目の前の女の子も同じ…。なん…

70 ニダニダ 2

さてと、面倒臭いけどやりますか…。 俺とメイリンとコーネリアの3名が集まった不良30人ぐらいの前に登場する。なんともシュールな光景だ。不良たちの前に3人の美少女、しかもお嬢様高校の制服を纏っているのだ。 連中は「はぁ?」って感じの顔やら「え?マジ…

70 ニダニダ 1

レイパー達を退治した件からしばらく経ったある日。 その日も秋の涼しげな風が窓から教室に流れこんできて、自然ってやっぱりいいよね、という風に夏場には聞くことの出来ないセリフを言い放ってしまいそうなほど清々しい気持ちになっていた。 そんな時だっ…

69 風紀委員学校外出張所 7

ボスの両腕が落とされた。 間近でソレを見ていた奴等はとんでもなく強い奴が目の前にいるという恐怖でとにかくその場を離れようと後ろへ、後ろへと逃げようとする。一方で少し後ろから状況を見ていた奴等はボスが何故か倒された事を見ていて腹が立って前へ前…