2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

96 アンダルシア・コンフィデンシャル 3

女子の持ち物検査が始まる際には男子は廊下で待たされる。 つまり俺とコーネリア、メイリン、マコトは男子と共に自然と廊下へと出ていったのだが「こらこらこら!なんでアンタ達も外にでるのよ!」とユウカに引っ張り込まれた。 ついつい男子と行動を共にし…

96 アンダルシア・コンフィデンシャル 2

クラスで麻薬を持っている人いるか? その検証をするため、持ち物検査をする事になった。 まずは人数が少ない男子から。 「それじゃ、始めるわよ」 とユウカ。 「待てよ!待ってくれよ!」 すかさず止める…コイツはキミカファンクラブの団員じゃないか。名前…

96 アンダルシア・コンフィデンシャル 1

校長先生ってどうしてこう人が眠くなれるような話し方をしてるんだろうか。この先生が不眠症で苦しむ人達が床に入る前につまんない長話をしたらそれこそぐっすりと眠れそうな気がする。 というのも、今、俺は講堂での全校集会で校長先生の長話を聞かされて『…

95 赤と青 3

「へぇ〜…これを作ったんだぁ」とマコト。 今、俺とマコト、キサラとケイスケの4人は地下の研究施設の中にいる。ケイスケの理論をもとにして創りあげた機械が目の前にある。 「それにしても凄いじゃない!」とケイスケの肩をパンパンと叩くキサラ。何が凄い…

95 赤と青 2

キサラはさっさと家に入ると地下室への秘密の入り口へと、もう秘密でもなんでもないんじゃないかって思えるぐらいに、まるでトイレでも借りるかのようにスタスタと入っていった。 さすがに研究室を作った人だけはあってケイスケは勝手に侵入されても怒る気配…

95 赤と青 1

少し前まではスタバでドヤ顔していたのに、今、俺は嫌々ながらに車で自宅まで移動している。車は誰が運転しているかと言えば、あのキサラの連れ(というかボディーガード)のソラっていう男だ。 あの後、キサラはどうしても俺の家(正確にはケイスケの家だけ…

94 Dの食卓 8

その美少女は名前を「柏田希沙良(かしわだ・きさら)」と言った。 どう考えても日本人の名前だし、エロゲに出てきそうな金髪美少女の姿でエロゲの登場人物にありがちな変な名前なのか質問したい気分に駆られたがカオス度をより一層深めそうなのでやめておい…

94 Dの食卓 7

「逃げるぞ!」 そのボディーガード姿の男はそう言ったのだ。 しかも俺を見て。まるで俺が超危険人物みたいに。 スタバ前の駐車場にて、ドロイドバスターと推測される金髪美少女とその連れの長身の男の2名との遭遇で俺がちょっと本気をチラ見せすると連中は…

94 Dの食卓 6

さて。 今日もスタバに行きましょ。 俺はキミカの部屋にMapProを格納して、颯爽とスタバ着。 カウンターで注文して、注文した品物が届いて〜の、それをトレーに入れて〜の、客席へ、 「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁッ!!」 (ガッシャーン!) 久しぶり…

94 Dの食卓 5

翌日の朝。 俺はさっそく自分の部屋でMapProの電源を外したりしていた。 「キミカちゃん、何してるの?」 マコトが聞いてくる。 「ちょっと…このMapProを持っていくの」 「え?故障したの?」 「ん…いや、スタバにね」 「す、スタバァ?!ちょ、ちょっと待っ…

94 Dの食卓 4

今日もスタバだ。 さすがに2回も出会えばあの金髪美少女の顔も覚えている。 そして「そういえば『前々回』はaiPhoneを恥ずかしげもなく持ってきてて、『前回』はaiPadを持ってきてはいたが、不幸にも俺も持ってきてたのを見て、恥ずかしげもなく怒って店を出…

94 Dの食卓 3

その金髪美少女はわざわざ高貴なる喫茶店「スタバ」で下品にもケータイのバッテリーを充電していやがる。そんなので席を取られたら後から来たMapBookAir勢が苦労するだろうに。彼等はただドヤりたいだけなんだよ、彼等のドヤ席でケータイを弄らないでくれ… …

94 Dの食卓 2

スタバの中2階というか…半2階というか、階段をわずかに登った場所にある席はドヤラーの特等席になっている。 時間にもよるがMapBookAirを所持したドヤラー達に占領されて座れない事もしばしばあった。幸いにも今日は座れるので俺は背後にある本棚をバックに…

94 Dの食卓 1

『スターバッカス・カフェ』という喫茶店がある。 通称『スタバ』は若者達の間では他のカフェとは違ったイメージで認識されている。他のカフェがちょっとした息抜きで訪れる会話のスペースであったり、Coffeeを楽しむスペースであったりするのに対して、スタ…

93 僕は友達がいない 8

夕方。 帰宅。 「キミカちゃん!あぁ…ボロボロじゃないかぁ…」 マコトは玄関で俺を待っていたようだ。 「クッソォ…ソンヒの野郎ゥ…」 さすがにカノン砲の砲弾が至近距離で炸裂したのでバリアを貫通して変身前の状態まで戻されてしまった。その時に服がボロボ…

93 僕は友達がいない 7

(ドンガラガッシャーン!) 糞ボロイ朝鮮焼肉食堂の扉をブチ破ってソンヒが転がり外へと出る。バランスを崩して倒れたわけじゃない。あくまで俺のブレード攻撃から逃れるためにジャンプしたのだ。 「姉御!」 ソンヒの部下がそれを追う。 『おいおいおい!…

93 僕は友達がいない 6

さて、注文した肉は平らげたぞ〜 次は何を注文しよっかな? と、俺がメニューを手に取ろうとした時だった。そのメニューの向こうにどこかで見たことがある顔があるのに気づく。 いや、この顔は忘れない。 語尾がニダの人だ。いや、誤魔化さずストレートに言…

93 僕は友達がいない 5

俺はイライラしていた。 タクシーの乗車拒否というのは、タクシーの運ちゃんが金を稼ぎたいが為に距離の短い客は乗車を断るというもの…。「あぁ?そんな短い距離にタクシー使うんじゃねーよ!歩け!」というアレ。そして今しがた俺が受けた行為は「乗車拒否…

93 僕は友達がいない 4

さて、喫茶店では俺は既に朝食であるトーストとブルーマウンテンのセットを平らげて2杯目のコーヒーであるマンデリンを嗜みながら、お気に入りのMapBookAirを広げているのだ。 カチャカチャとキーボードを叩く。 何をしているかって? ブログを書いてるのさ…

93 僕は友達がいない 3

週末の休み。 俺は金曜日の夜はお酒を買って帰って家でそれを飲むのだ。ケイスケもナツコも晩酌するなんておじさん臭いよって言ってるけどそんなの関係ないね!!せっかくの華のフライデー、華金だ!! そして酔った俺はそのまま普段よりも早くにご就寝。だ…

93 僕は友達がいない 2

コーネリア曰く、さっきの不良くんは悪い事をしたから許しを乞いに教会に来ているはずだ、という事らしい。 確かにうちの学校には教会はあるけども許しを乞うとそれをちゃんと受け止めてくれるかは疑問だ。 祀ってある神様は「フォーベアー」と呼ばれてる土…

93 僕は友達がいない 1

ある日の事だ。 お昼ごはんを学食で食べた後、俺とコーネリア、メイリン、マコトの4名は相変わらず揃いも揃って廊下を闊歩していた。学食から教室へと戻る途中の廊下、部活募集の張り紙が沢山貼ってある掲示板だ。 その時、ふと俺の視界の隅っこに何かが引っ…

92 突入せよ浅間山ホテル 11

同窓会会場前のドアに張り付いていた警察の突入部隊はドアを蹴り開いて一気になだれ込む。俺もそれに続く。と、同時に俺が見たのは窓から一斉に放り込まれるフラッシュバン。 ちなみにフラッシュバンっていうのは凄まじい音と強い光を発光させる道具。特別な…

92 突入せよ浅間山ホテル 10

夜。 俺とマコトは露天風呂に浸かっていた。 「いやぁ…やっぱお風呂はいいねぇ…」という俺に、 「うんうん」と答えるマコト。 酔った身体に熱い温泉は気持ちいい。アルコールで吹き飛んでいる水分がさらに汗で外に排出されて喉がカラッカラになりそう。そこ…

92 突入せよ浅間山ホテル 9

毎度の事になるけども、ビール2本の後、熱燗、冷酒、焼酎などなどアルコールを楽しみ料理を楽しんだ俺は途中から記憶がない。 なのでここからはマコトが後で俺に教えてくれた「酔った俺が何をしたか」の記録である。 ただ、マコトもかなり酔っていたので記憶…

92 突入せよ浅間山ホテル 8

「ふぅぅぃぃぃ〜!」 と言いながら俺はバンっと更衣室の扉を開ける。 と、そこで俺は警備員みたいな服来た男とばったりと出会ってしまった。なんでここに男がいるの?女子更衣室でしょ? 「ふぅ」 と遅れてマコトが現れると俺と同じく驚く。 「ななななな、…

92 突入せよ浅間山ホテル 7

新幹線の形をしたお風呂。 外側から見ると本当に新幹線の形で、乗り場も駅のホームみたいになっている。入るとお風呂の中に新幹線の座席が沈んでいるような感じになってるのだ。お風呂だからか若干座席と座席の間の通路は広く設計してあって、座席も普通に座…

92 突入せよ浅間山ホテル 6

俺の前にはボーイッシュなベリーショートの髪型をした栗毛の女の子がいる。胸はAかBカップぐらいの小さな膨らみで、プルンプルンと小さく可愛く揺れていたりする。そして引き締まったウエストと白い太ももがまた魅力を高めている。 まるで風俗は今日が初めて…

92 突入せよ浅間山ホテル 5

それから俺とマコトは引き続きお酒を飲んで食べ物を楽しんだ。 でもよくよく考えるとこれらの食べ物やお酒を提供してくれているホテルの従業員も今は人質として囚われてるんだよね…こりゃぁ一大事じゃないか!! 俺はウイスキー『バレンタイン12年』の瓶を片…

92 突入せよ浅間山ホテル 4

同窓会の会場に現れたのは覆面で顔を覆った男達だ。 手にはアサルトライフルを持っている。身体は防弾チョッキのようなものを着ており、中には手榴弾みたいなものを腰にぶら下げている奴もいる。さながら軍隊の特殊部隊だ。 その連中がさっきまで俺達をフロ…