92 突入せよ浅間山ホテル 7

新幹線の形をしたお風呂。
外側から見ると本当に新幹線の形で、乗り場も駅のホームみたいになっている。入るとお風呂の中に新幹線の座席が沈んでいるような感じになってるのだ。お風呂だからか若干座席と座席の間の通路は広く設計してあって、座席も普通に座るだけでお湯が身体の半分は覆ってしまうぐらいの深さだ。子供が見たら大喜びしそうなお風呂だ。
もちろん俺もそれを見て大喜びでさっそく椅子に腰を掛けて座る。俺の身体は女の子でもさらに小さいサイズであるからお湯が肩ぐらいまでは浸かっていく。
普通に浸かっていては飽きてくるので、俺は立ち上がり新幹線のフードサービスのように「ジュース、コーヒー、お茶、おつまみを販売しております〜」と言って風呂の中を歩いた。
「あ、すいません」
とマコトが座席から手を上げる。
「はい、なんでしょうか?」
と俺が演技のまま、マコトに伺う。
「あ、あの…ボクはお姉さんのキスが欲しいです…」
顔を赤らめてそう言うマコト。
俺はマコトの座席に跨ってゆっくりと腰を下ろす。マコトはその俺の胸に手を伸ばしてきて膨らみを両手でモミモミと触る。
「キスは無料サービス中ですゥ…」
そう俺は言うと、そのままマコトの唇を塞いだ。
ちゅ、ちゅ、ちゅ…と静かな新幹線型お風呂の中で美少女と美少女が唇を重ねる音が響く。そして唇を離すとオデコとオデコをコツンと合わせてお互いの顔をじっと見つめる。
「あ、キミカちゃん、ちょっと、ボクのほうにおしりを向けて」
「え?(おしりを向けながら)こう?」
俺は思いっきりお尻の穴をマコトの顔に近づけるようにした。
「そ、そういうんじゃないけど…まぁいっか」
と、その時だった。
思いっきり股間がゾクゾクとした。
マコトの舌が俺の秘部をペロペロとまさぐってくるじゃないか。
「あッ!あぁッ!!」
思わず声が漏れてしまう。
静かな新幹線型お風呂の中で、片方の美少女はおしりをそら高くへと上げて、もう片方の美少女がおしりに顔を埋めて真ん中の穴を舐めてるっていう奇妙な光景が広がっている。
「ああん!そっち違うッ!そっちの穴じゃなくて」
「あ、ごめん…思わず舐めっちゃた」
そっちはウンチが出る穴だよ!
「えと、じゃあ、こっちのほうを…」
あわわわわわわ!!
背筋がゾクゾクしてきたぞォォ!!!
俺は男の時に彼女も居なかったし風俗だって行ったことが無かったからこういう感覚が男のソレと同じかどうかはわからない、が、クリトリスが男で言うところのチンチンだとすると、今、俺は思いっきりそのチンチンを舐められたり吸われたりしているワケだ。
でも、途中でマコトは俺の真ん中の穴のほうを念入りに舐め始める。それはそれで気持いいけども俺的にはやっぱりクリトリス責めをしてほしいわけですよ。
「マコトちょっと、クリちゃんのほうを…」
「ん?」
「クリちゃんのほうを責めて…ください」
「あ、うん」
あわわわわわわわわわわわ!!
背筋がゾクゾクしてきたぞォォォォォォ!!!
「あッ!!あああ!!ああッ!あん!いく…いくく!」
俺は身体をたぶんプルプル震わせたと思う。頭の中が真っ白になって気がついたら椅子にしがみついてる状態だった。
「キミカちゃんの汁がァァ、顔に」
とマコトが嬉しそうな声を上げてる。
「あぁ、ごめん」
何が起きたのかよくわかんないけど、状況を確認するために振り返ってみるとマコトの顔が汁でびっしょりだった。という事はこれが潮吹きという奴なのでしょうか。俺が潮を吹いたらしい。
「ごめんごめん」と俺はその潮をタオルブラを外して拭こうとすると、マコトはそれを止めて、「キミカちゃんペロペロ舐めてェ」とか言い出す始末。まぁいっか。俺はペロペロと小さな舌でマコトの顔にかかってる潮を舐めてあげた。
「さっきおしりを向けて、って何をしようと思ってたの?」
マコトに聞く俺。
「あぁ、えっと、恋人みたく…ボクが後ろから抱きしめるっていう」
あぁ、そういうのがあったな。
俺は再び後ろを向くと、マコト腰の上におしりをゆっくりと下ろす。本来ならここで男性のアレがあってそれがアソコに突き刺さるわけだけどもマコトは今は美少女なわけでして、何も無いスベスベとした太ももがそこにあるだけ。
そして本来ならマコトが男であれば身体は全然大きいからマコトの顔が俺の肩の上に来てもいいぐらいだけど、今は俺よりもちょっと背が高いぐらいの女の子である、当然肩の上に顔など来るはずもない。俺はマコトの首に手を回す。
そういう体位になると案の定、マコトはペロペロ、ちゅちゅと俺のおっぱいを後ろから舐めてくる。でもさっきからそういう事を繰り返してきてるからかマコトも飽きてきたみたいだ。
あとはただのんびりと俺はマコト椅子に腰をおろしたままぐったりと体の力を抜いた。
「ねぇ、キミカちゃん」
「んー?」
「テロリストの人達、どうなったのかな?」
「あぁ、そういえばそうだった。そろそろ警察が来てるんじゃないのかな?さっき警察に電話してたみたいだし」
俺達はこのお風呂の建物から外が見渡せる場所はないか、探してみた。露天風呂があるかと思ったら案外そうではなくて、温室みたいなこの建物は外周を透明なガラスで完全に覆ってあったのだ。
その端、滑り台がある公園砂風呂のゾーンから外を見ることができた。そこだけ少し高い位置に作られていたからだ。
「うわ…取り囲んでるね」
マコトが言う。
俺も窓から外を見てみる。
「うわあああああ」
と思わず声が出た。
この浅間山ホテルを取り囲むように警官隊が沢山いるのだ。警官だけでもざっと300人ぐらい、それから警察のドロイドやらマスコミやら野次馬やら、そしてその人達に食事を配る?炊き出しのテントがあって、町内会の連中っぽいオッサン・オバサン達が豚汁みたいなものを警察に人達に配っていた。豚汁だけじゃなくて焼き鳥みたいなものを販売しているみたいだ。そっちは80円って書いてある看板がちらっと見えた。本当にお祭り騒ぎとはこの事だよ。
「なんだか楽しそうだね」
「お祭りみたいに見えなくもないけど…」
すると、警察の何人かが俺達のほうを指さして叫んだ。
一斉に警察やマスコミのカメラがこちらを見るので、俺とマコトは無意識に手を振ってそれに答えた。
「なんだかお腹がすいてきちゃったよ。喉も乾いたし…そろそろ戻る?」とマコトが言う。
「そうだね、夕食の時間だし」
俺とマコトは更衣室へと向かった。