2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

88 ドロイドバスター 3

ナツコに替わってケイスケが装置の制御パネルの前に立つ。 そして幾つかキーボードをカチャカチャと触ると、マコト君のホログラム映像の隣にはドロイドバスターコンセプトモデルでもある2次元っぽい女の子のホログラムが表示されている。 「今はこれしかモデ…

88 ドロイドバスター 2

ケイスケの家に到着した。 メイリンとソンヒもマコト君の行く末を見届けると言って、コーネリアのグラビティコントロールで運ばれてケイスケの家に来ていた。 玄関を開けようとするとナツコが飛び出してきた。 「あ!キミカさん。今お兄さまが帰ってk」 「…

88 ドロイドバスター 1

みんなでマコト君を手分けして探す。 俺がドロイドバスターに変身した後はマコト君を見つけるのはあっという間だった。物体を全て通過して見ることが出来るからだ。 しかしマコト君は動いてない。 横たわっている。 胸騒ぎがする。 生きててくれ…。今日出会…

87 深淵のヘカーテ 3

よろよろと立ち上がるソンヒにトドメを刺そうと襲いかかるヘカーテ。しかし、スッとろいヘカーテ動きはあっという間にメイリンに捉えられ、彼女の扱う矛が奴の身体を真っ二つにした。 奴の身体をなんと表現したらいいだろうか。 ウネウネと動く様々な肉が絡…

87 深淵のヘカーテ 2

ソンヒがテロリストのもとに向かっていった後、奴の手下の不良どもは街のクズらしくソンヒを追うわけでもなくその場を後にした。 まだ生きている俺も置いて外に逃げていった。 クズはどんなに集まってもクズのままって事か。 …まぁそれはいい…解ってたことだ…

87 深淵のヘカーテ 1

俺は血が滴り落ちる自らの身体を壁を支えてにしてゆっくりと立ち上がらせて、周囲を見渡した。 誰もいない。 生きている人は誰も。 さっきまで聞こえていたうめき声や泣き声はいつのまにか消えていた。それはここで生きているのは俺だけになった事を意味して…

86 フラグ男 6

爆風は水平から上空に向かって吹き上がる。 だから爆発する瞬間に伏せればなんとか逃れる事が出来る。 が、ある喫茶店で突然窓から投げ込まれた手榴弾に反応して身体を伏せるというのは、よほどに周囲を警戒している奴か、やたらと動くものに反応出来る動体…

86 フラグ男 5

またしてもマコト君と出会ってしまった。 どうやら彼は書店でフォーベァーに関する本を買おうと思ってやってきたらしい。それにしても…。 またしても偶然に偶然が重なってるな…。 こいつは実生活をエロゲ化してしまう才能があるのか? とにかく、俺はそれか…

86 フラグ男 4

学校が終わってから俺は本屋に行った。 プラザの中にある本屋で品揃えはなかなか。本屋の奥には出入りする人が周囲に見えないようにする特殊な装置があって、つまり、その奥はエッチな本だとかアニメ関係の本になってる。この装置があるお陰で俺は安全にエッ…

86 フラグ男 3

台湾から交換留学生としてやってきたマコト君にこの校舎内の様々な施設、教室などなどを案内している俺。 しかし、何故かユウカとナノカがその後をついてきやがった。 「なんでついてくるんだよ!」 「アンタが変なところに連れて行かないか見張ってるのよ!…

86 フラグ男 2

下着を家に忘れてきた。 一体どれだけの知能レベルであれば下着をすべて装着せずに家を出るのであろうか。身体の感触として「あれ、パンツ履いてなくね?」って脳が気付いてもよさそうだったのに何故気付かなかったのか?それは俺の普段の生活が堕落したもの…

86 フラグ男 1

冬の日の朝はとても心地良い。 「心地良い朝」というのは目が覚めるとスクッと起き上がって少し運動でもしようかとか勉強でもしようかとか趣味に興じようかなんて思うようなものが世間一般だろうけど、俺にとっての心地良い朝というのはベッドの中にいたまま…

85 黄金の錬金術師 3

それからというものの、メイリンはしつこくコーネリアにおねだりをしていた。もうそりゃ俺がイライラするぐらいに。 「頼む…ホウキを、ホウキを金にかえてくれ!」 「イヤデーッス!!」 「このとおりだ!」 「No!」 「お前、ケツだ」 「ケツ?」 「ケツ」 …

85 黄金の錬金術師 2

俺達は掃除を始めた。 そして掃除を終えた。 というか、途中で飽きた。 この間、僅か1分。 1分である。 1分というとカップラーメンが出来るまでの時間よりも短い。カップラーメンが出来上がるまでの時間を待つほどの精神力も持ち合わせていないという事にな…

85 黄金の錬金術師 1

始業式の日の夕方、俺達は居残り掃除をしていた。 いや、正確に言えば、俺とコーネリアとメイリンの3名は罰として居残り掃除をさせられていた。 なぜそうなったのか。 大きく言えば俺達は中庭で野球をしていたから居残りをするハメになった。しかし野球をし…

84 中島ァ野球シヨウゼェ…(白目 3

次は俺がピッチャー、コーネリアがバッターでメイリンがキャッチャーとなる。 「キミカノ魔球ハ私ノ前デハ通用シマセェーン…何故ナラー!私モマタグラビティーコントロールガ使エルカラデーッス!」 と言いながらさっき柄の部分だけになった金属バットをぽい…

84 中島ァ野球シヨウゼェ…(白目 2

それから小一時間、小野球をして遊んだ。 なんか色々やったけどそろそろ飽きてきたな。 そもそもドロイドバスターなのに変身してないから制限された能力ないでの勝負なんだよね。 …ん? 変身…したらどうなるのかな? 「ねぇねぇ!変身してからやってみない?…

84 中島ァ野球シヨウゼェ…(白目 1

年明けの初登校。 午前中に始業式などを終わらせた俺は授業も特に無い。 というわけで…午後からは帰宅部の猛特訓をしようと考えていた。ちなみに帰宅部の猛特訓とは超高速で家に帰る事である。 ふと、旧校舎の中庭に知った顔がある。 メイリンとコーネリアだ…

83 マダオのお宅訪問 3

マダオはどうしても2階に何が起きたのか見に行きたいみたいだ。そんなに見たければ…。 「見にいけばいいじゃん…マダオが」 「おいおいおいぃぃ!キミカくぅん!」 「だって怖いもん」 「戦車砲を刀で弾き飛ばすような人間が2階にいる何かを確認するのが怖い…

83 マダオのお宅訪問 2

俺達はマダオ宅の玄関前にいる。 山の中にある家、というとどうしても農家の家のイメージが俺にはある。以前ケイスケの父親の住んでいる家を拝見させて貰ったけども、それもあってかマダオが住んでいる家から随分と大きな違和感を感じる。 住宅地にあるよう…

83 マダオのお宅訪問 1

その日は特に軍からの用事もなかったが俺は南軍の基地にあるハンガーに来ていた。軍の用事以外でここに来るというのはとても重たくて人目に触れるとヤバいものを扱う為である。 以前、四次元ポケット…いや異空間である「キミカの部屋」に置いてきた「タチコ…

82 お得なおせちなぅ 5

結局、その後は、意識を取り戻したユウカと共にコンビニにお節っぽいものが売ってないか探しに行くことになった。もし売っていたとしたらメイが買ってくれるとの事。 本当にユウカは迷惑ばかりかけるなぁ。 と、俺はちらりとユウカを見てみると、もう泣きま…

82 お得なおせちなぅ 4

「さぁ御節を食べましょう」 とニコニコしながらユウカが言った。 俺は耳を疑ったのだ。 御節を…食べるだとゥ?! もちろん、俺だけじゃない。他のみんなもユウカが突然言い放った言葉に疑問しか感じなかっただろう。 俺はユウカをちらりと見てみた。 案の定…

82 お得なおせちなぅ 3

「さぁ、御節よ!御節が来たわよぉ!」 ユウカがニコニコしながら3段重ねの御節を「トンッ」とテーブルの上に置く。俺はこの時、何か違和感を感じていたのだ。 「トンッ」って何よと。 まるで御節の箱だけで中身が何も入ってないような気さえする、中身スッ…

82 お得なおせちなぅ 2

待ち切れないのかナノカはさっさとスナック菓子の袋を開けてテーブルに広げていた。 「ナノカ。お節が来るんだからお菓子を食べちゃダメじゃないのよ。ご飯の前にお菓子食べちゃダメって教わらなかったの?」 と言ってるユウカ。 「だってお節がなかなか届か…

82 お得なおせちなぅ 1

新年あけましておめでとうございます。 本日はあけましておめでとうの挨拶と共にユウカの家に着ている。ケイスケの作ったお餅を手土産に持って。 なんでも、ユウカがネットの通販でお得な節料理を買ったからみんなで食べましょう、という事だったのだ。集ま…

81 つまり…どういうことだってばよ? 4

マダオとミサトさん、それから俺とケイスケとナツコの5人は技研の作業員の方々と一緒に南軍の技研が所有している倉庫に到着していた。そして目の前にはシートがかけられてる多脚戦車っぽいものがずっしりと待っていた。 見たところは以前俺が戦ったタイガー…

81 つまり…どういうことだってばよ? 3

元々武器リストに格納されていた武器は一通り吸い込んだ。 他には何を吸い込んでおこうかな…。 あぁ、そうだ。これを吸い込んで置かなければならない。Mapple信者として当然だよね。そう、aiPadとaiPhoneだ。 俺は持ってきた自分のバッグの中からaiPadとaiPh…

81 つまり…どういうことだってばよ? 2

力なくうなだれて床で寝ている。 それは俺だった。 正月早々に俺は深い絶望と悲しみに包まれて床に転がっていたのだ。頬を濡らして泣いている俺の手に握られてるのはキタネェ字で『お年玉』って書かれたクソみたいな封筒で、中には1000円しか入ってねぇ…もう…

81 つまり…どういうことだってばよ? 1

ケイスケの父親及び親戚達との挨拶が終わってからは南軍の基地へ向かってそこで挨拶をする事になっていた。 …って、よくよく考えたら正月なのに皆随分と仕事熱心なのね。やっぱり国防を任されてるわけだから正月とか関係ないのかな。と、地下鉄の軍基地行き…