150 天上TENGA唯我独尊・IROHAにほへとちりぬるを 2

翌日の学校にて。
俺は案の定だが昨日、ハマゾンから届いた品『IROHA』について学校のエロ助どもに自慢をしていた。ちなみにエロ助ってのはメイリンとコーネリアである。
「Ahhh…ジャパニーズノHENTAI文化ハ侮レナイモノガアリマスネ」
IROHAの説明書を読みながら感嘆の声をあげるコーネリア。
「何がそんなに凄い?」
不思議そうにピンクローターらしき物体を手にとって見つめているメイリン。ククク…メイリンには理解不能だろうよ、それは普通のローターじゃないんだからね。
「微量ナナノマシーンガ体内デ性的快感ヲ刺激スルノデス。ナノマシーンハ医療分野デ飛躍的ニ活躍シテマスガ、マサカコノヨウナ使ワレ方ヲシヨウトハ、ナノマシーン開発者達モ想像シテイナカッタデショウ…クールジャパン恐ルベシ」
「よし、さっそく使ってみよう」
「おいいいいいい!!!」
メイリンがパンツの中に俺の大事なIROHAを放り込みそうになったのを寸前で止めて取り返す。ったく、人様のオマンマンに入ったものなんて使えるかよ!汚くなるよ!ったく!
「貸してくれてもいいだろう」
「だあぁぁぁぁ〜んメッ!!メイリンが使ったらきっと肛門の中とかに突っ込んだりしてウンチがついて、それをカレーの中にも入れたりしてとにかく下品で卑猥で大変な事になっちゃうよ!!」
と、丁寧に俺はIROHAを手にとってから自らのパンティーの中に放り込んで、ちょっとだけ試しにヴーンと動作させてみる。ちなみにコレ、スイッチを押す以外にもaiPhoneと連動させて遠隔操作ができるのだ。
「あ゛!あ゛!あ゛!あ゛!ぁぁーん!!」
「クソッ!羨ましい!」
「フヒヒ…」
今の刺激だけでトロットロに愛液がついたIROHAをはぁはぁいいながら俺はパンティーの中から取り出す。ハンカチで拭き拭きしてから…IROHA収納太ももベルトへ装着ゥ!!ガシャーン!!
「なんだそれは!!」
「ふっ…これはIROHA社が作ってるオプション製品だよ。この太ももベルトにはポケットがついてていつでもIROHAを取り出してエッチな部分に押し当てる事ができるのです…(髪の毛ファサッ!)」
「Cool…武器ノヨウデスネ…」
「色々凄いな」
さてと、自慢も終わったことだし席に戻るかね。
おっと…今、俺のIROHAが落としたジェル状の汁と、俺の愛液が椅子に付着してしまった…ここ、誰の机だァ?まぁいっか。
「ちょっ、キミカっちぃ!何を落としたんだよォ?オシッコ漏らしたのォ?」
とか言いながらナノカが俺の元へやってくる。
「いや、ちょっと愛液が…」
「えぇぇ?!」
「あれ?これナノカの机?」
「そうだよー」
「ごめん、愛液落ちちゃったかも」
「何やってるんだよォ…エッチな普段のキミカっちは」
もう、わかってるなら言わないでよォ…。
さてと、次の授業は社会科か。
社会科の先生は御年40歳を迎えたアラフォーなどと影で呼ばれてる女性。未だ結婚相手がいないらしく処女膜も凝固して並大抵の男根では貫けないなどと噂されてる。なんでも本人がやたらと高望みする傾向があり、高望みを繰り返した結果、婚期を逃して現在に至る。
そんなわけで八つ当たりなどをかましてくるから警戒しながら授業に望まなければならないのだ…え?なんで八つ当たりかましてくるのかって?
そりゃ俺が可愛いからだよ!!
俺だけじゃない。コーネリアやメイリンやマコトにキリカなど、2次元の美少女に分類される人間への八つ当たりは目に余るものがある。特に俺なんてミスアンダルシアに選ばれてしまってるからな、ことあるごとに「ミスアンダルシアなのに、こんなこともわからないのォ?!」って言ってる。
お前が先生なんだから今から教えることだろうがっていう。
授業が始まってから5分経過。
なんかアラフォー(本名:佐伯)がやたらとチラチラと見るんだけど…何があるんだぁ?教室の一角をチラチラ見てるぞ。
ん?
ナノカの席のほうを見てるな。
見ればナノカがもぞもぞと腰の辺りを動かして顔を真っ赤にしてるじゃないか。息も乱してて「はぁはぁ」と時々、荒い呼吸をしている。
「菅原さん?どうしたの?」
ナノカの様子を見て異変を感じたアラフォーが尋ねると、
「なんでも、ありましぇぇぇん…」
と震えた声でナノカは答える。
ん〜…クソでも我慢してるのだろうか?
隣の席のユウカがナノカの肩にそっと触れ、
「どしたの?大丈夫?保健室行こうか?」
とクラス委員長らしい意見を放つ。
「ひゃッ!」
突然身体をビクンッとさせるナノカ…この反応は…クソでも漏らしたのか?いや、でも人に身体を触れられて顔を真っ赤にしてこの反応は、もっと別の…そう、エクスタシーを感じている時の反応じゃないか?
ナノカ、とろんとした目でユウカを見ながら、
「んはぁ…らぁぁぃいじょぅぶ、らぁぃじょうぶ」
と全然大丈夫じゃない(特に頭のほうが)にみえる様子で返答する。
ったく、いくらナノカが俺と同じく変態でも授業中にオナニーするとかありえないよな。しかもアラフォーの授業で。
オナニー?
俺は一瞬、チラッと自らのスカート、いや、太もものあたりに装着されてるIROHAに視線を送ってしまった。まさか、さっきIROHAから流れでた媚薬が椅子についてて、それがナノカのアソコに付着してしまったのだとしたら?
「(ゴクリ…)」
俺は生唾を飲み込んでしまっていた。
不幸にも、ナノカの態度が怪しいというのでアラフォーの余計な関心を招いてしまったようで、「菅原さん、社会科PDFの52ページを読んでください」などと指名されてしまってるぞおいおいおい!!
「ふぁぁぃ…」
もうアヘ顔状態だ。
アヘ顔のまま、ふらふらと立ち上がるとナノカは、
「どぉろぃど光学の、んふぅ…ハッテン場はぁ…22性器しょとうからァヘァ…」と、気持ちいい時に無理に声を出すような物言いでまともな文章をマジキチに変換して読み始めた。
「先生、やっぱナノカ変みたいです。保健室に連れて行っていいです?」
心配したユウカが手を上げて言う。
「んもぅ、行ってきなさい」
渋々アラフォーも承諾する。
「あ、あたしも保健室に」
震えた手を空へとふらふらあげてから俺も言う。
「は?なんであなたが行くのよ?」
「あ?えっと、その、ナノカは大切な友達だし、ナノカの病状見てたら心当たりがあるから、もしかしたらあたしの生み出した治療法が使えるかもしれないなどと思ってみたりして…先生もナノカが授業復帰したほうがいいでしょ?」
「ま、まぁそうだけど…あなた、医者でもないのになんでそんなこと、」
「というわけで、一緒に保健室に行ってきますゥ」
ふぅ。
なんとか俺も同行する事に成功した。