74 キミカ先生のよくわかる美少女講座 4

さてと、ここからが本題ですね。
「頭が大きく身体が小さい体型を幼児体型とか言いますけど、それは遺伝子や生まれてからのカルシウム摂取量にもよりますし、今更変えようと思っても変えれるものではありません。今からこれ以外で可愛く見せる事が出来る、ちょっとしたコツをお教えしましょう」
って俺が言うと「待ってました」と言わんばかりに会場にいる女性達が真剣な眼差しになる。
サポーターの一人としてメイリンが登場。
メイリンはコーネリアと違って制服姿である。
「ではみなさん、あたしとメイリンでどちらが男性の心をくすぐるでしょうか?顔を見ないでお答えください」
さて、これは難しい質問ですよ。
何故なら…女として生まれて女として生きてきた人にはちょっとわからないからである。
挙手をさせてみてどっちの票が多いか見てみたけどやっぱり5分5分だった。みんな、たぶんこっちが男心をくすぐるんだろうな〜って考えながら挙手してる。
「えー…では、石見先生。男として、どちらが男心をくすぐるでしょうか?顔を見ないでお答えください」
「フヒヒヒ…メイリンちゃんだにゃん…」
さっそく野次が飛ぶ。あいつだ
「先生はメイリンが好きだからそうなるに決まってるじゃん」
ユウカである。
「どっちが好きかと言われればキミカちゃんだにぃ…フヒヒ」
「どうしてメイリンさんが選ばれたのでしょうか?総合的に見ると石見先生にとっての好みはあたしであるはずなのに。というのが、女の子を可愛く見せる一つのテクを見抜くヒントです」
と言いながら、今度は俺は制服のネクタイの部分を綺麗に止めるように言う。…じつはメイリンはネクタイを緩くしてブラウスのボタンも外してちょっと胸チラするようにしていたのだ。
それから今度は俺がネクタイを緩くしてボタンも外した。
「さて、もう一度先生にお聞きします。今一度二人を見てみて、どちらが男心をくすぐるでしょうか?」
と、ここで会場が感嘆の声を出す。
「キミカちゃんのほうだにゃん!」
「って…胸見てるじゃん!!」と言ったのはユウカだ。
さすが、キレ味のあるツッコミである。
「おっぱい見せたらそっちに飛びつくに決まってるじゃん!単純に男の欲求をくすぐってるだけでしょ?!」
「はぁ…」
俺はそれを聞いて嘆息する(ちょっとわざとらしく)
「ビッチさん…」
「ビッチじゃないっつぅの!」
「男に振り向いて欲しいと思っていながら、男が欲求を丸出しにするとやれ『スケベ』だの『身体でしか見てないのね!』だの、自分が言ってる事に矛盾があると思いませんか?」
「え…だって…」
これには会場からも「うんうん」という深い頷きの声が聞こえてくる。まぁ、俺は間違ったこと言ってないしね。
「そういう女性に限って『男は女が素っ裸になれば寄ってくる』とか『おっぱいが大きい女だったら男にモテる』とか思っています、えぇ、これは間違いないです。で、素っ裸になっておっぱいにシリコン詰めても男が寄ってこないと『男心はわからない!』と怒り出します。モテない女の典型的な一例ですね」
「ヌゥゥゥ…」
普段ならモテないとか言うとキレて鬼みたいな顔になるユウカだけど今回は完全に矛盾を突かれてしまったのか、鬼になりそうでなれない微妙な表情になってる。
「まず、男はおっぱいが大きい女性だからと言って好きにはなりません。それから獣みたいに素っ裸になってる女性は好きではありません。…ではまずおっぱいの話からしましょう」
俺は自らのブラウスのボタンを外してブラが見えるぐらいにした。そして自らのおっぱいを両手で寄せて胸の谷間を作った。
「はわわわわわ!」
ケイスケが興奮している。
「はぁぁぁぁーん!」
メイも興奮している。
「まずおっぱいというのは、大きさよりも柔らかさが重要です。ここを間違えると大変な事になります」
「で、でもさ、大きくないと…まな板みたいなおっぱいじゃ、女に見えないじゃん…」
と顔を赤らめて反論するユウカ。なんだかんだ言っておっぱいが大きい自分を誇張したいのね。そして、案の定ユウカは会場のまな板みたいなおっぱいの一部の女子から睨まれる。
「おっぱいが大きいのが好きか小さいのが好きか…それは男性の好みにもよります。小さいおっぱいが好きな男性もいます…しかし、固いおっぱいが好きな男性はいません。おっぱいが小さい事で悩んでる女の子も、これからは悩む必要はありません。おっぱいが小さいからと言ってブラをキツめにしておっぱいを大きく見せようとすると、おっぱいの成長が阻害されるどころか硬くなります。鳩の胸みたいになります。まして小さいからと豊胸手術でシリコンを詰めるなんて論外です。シリコンはめちゃくちゃ固いです。どれぐらい固いかというと、シリコンの上はブヨブヨなのに触ると中に固い鉄みたいなのが入ってる…って男性に思われるぐらいに固いです」
と俺はおっぱいをモミモミしながら声を大にして言う。
そんな中、ナノカが俺のほうをチラチラと見て言う。
「あ、あのさ、どういうのがおっぱいにとってはいいのかな…?」
やっぱりおっぱいがほとんど無いのを気にしてたんだろう…。ナノカはBカップぐらいの大きさだからなぁ…。
「おっぱいの成長を止めないためにブラはおっぱいよりも一回り大きくします。地球の重力で下に垂れないようにするためなので、おっぱいを下から支えるタイプのブラ…メイリンさんがしているような乳首が見えちゃうブラでもいいかもしれません」
と言いながらメイリンのおっぱいをツンツンとする俺。メイリンのブラウスからは薄く乳首のぽっこり膨らんだのが見える。ノーブラみたいに見えるけどじつはブラをしてるのだ。
「それから揉むと大きくなるというのは本当です。揉むと血行がよくなり、おっぱいが成長しやすくなりますし、しこりも取れて柔らかくなります。好きな人に揉まれれると大きくなるというのも本当です。好きな人に揉まれる時は意識して興奮してしまい身体の血行がよくなるので少しだけプラスにります…が、誤差の範囲ですね。別に誰に揉まれても自分で揉んでも変わりません」
さて、この話はこれぐらいにして…。次はおっぱいの見せ方について話すことにしよう。
メイリンさん、お願いします」
メイリンはブラウスのボタンを外しておっぱいを完全に露出した。まさに露出狂である。
「うわッ、ちょっと、何やってんのよ!」
顔を真っ赤にしてユウカがメイリンに抗議する。
会場でもざわめきが止まらない。
「はいはいー、お静かにお静かに」
と俺は手でパンパンと音を鳴らしながら、
「さて、石見先生、今、メイリンさんとあたしを比較して、どちらが『可愛い』でしょうか?」
石見先生ことケイスケは鼻血を垂らしてメイリンを見ながらも、ちらちらと俺のほうも見る。
「き、キミカちゃんだにゃん…ふひぃ」
と、ここで会場は驚きの声。
「さて、なぜおっぱい丸出しのメイリンさんよりも、あたしのほうが選ばれたのでしょうか?…では、石見先生、あたしとメイリンさんのどちらがセクシーに見えるでしょうか?」
「…メイリンちゃんだにぃ…」
「はい。ここに答えがあります。あたしは『可愛く見えるのはどちらですか?』と質問しました。つまり、可愛いというのはセクシーとは違うのです。ですが、先程はブラウスのボタンを止めてネクタイをきちんとシメたよりも、ネクタイを緩くしておっぱいの谷間が見えるか見えないか微妙なぐらいにボタンを外したほうが『可愛い』とされました。この微妙な差はじつは男性ぐらいにしか理解できません。よって、ここでしっかり覚えて帰ってください」
そうは言いながらももうケイスケの目はメイリンのおっぱいに釘付けなんだけどね。もう可愛いとかよりもそっちにしか目が行ってないわけですよ、はい。
「答えは…チラリズムです」
会場は唸るような声が漏れている。
「さきほど『男性は素っ裸の女性が好きなわけではない』という感じの話をしました。何故なら、素っ裸ではない場合は見えない部分を想像が補って実際よりもよく思えるからです。つまり結果的に素っ裸よりもよく思えます。チラリズムは大事なところを見えないようにしながらも大事なところの魅力を伝える手法です。同時に、セクシーな大人の女性のイメージを抑えて可愛い女性を作る手法でもあります。セクシーなイメージを抑えると可愛さがでて、さらに抑えると清楚になり、もっと抑えると…女性ではなくなります」
「な、なるほど…」
とユウカ。
納得したのか珍しく真面目な顔で聞き入っていた。