53 ダービー・ザ・ギャンブラー 4

ぶ…ぶただ。
なんにも揃ってない。
コーネリアの持ち札はぶただった…。
「は…ははは!私の勝ちだ!」
ダービーは小躍りして、オシッコでびしょびしょになったズボンからおしっこを周囲に飛ばしている。ポーカーは勝ったかもしんないけどもう人間的に負けてるよね…。
「ファアアアアァァァァァァーーーック!!!」
コーネリアは椅子から転げ落ちて床を全裸で転げまわる。頭を掻きむしりながら。もう意味わかんない。
「これでキミカ君は全裸だ。そしてこの勝負は終了…となる」
「え、ちょっ、マジで?」
「当然だ…約束だからな」
会場からぬーげぬーげコール。
ちぃ…。覚悟を決めるか。
俺はブラホック(背中)を外して手で胸を隠したままブラを取り去った。そのままピンクのブラはぽとんと床に落ちた。俺は両腕を駆使してなんとか乳首だけは見えないようにおっぱいを隠した。しかし、男心の判る俺はこうやって隠した様で隠せてない状態が一番男ウケするのを知っている…。別にウケを狙っているわけではないが、隠そうとすればするほどにウケてしまうのがなんというか虚しい。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
歓声が沸き起こる。
見ているところはやっぱりおっぱいのほうだ。俺の小さな身体にちょっと不釣合な大きめのおっぱい、それがこれまた細い腕に抱かれて形を柔らかく変形させ「触ったら柔らかそうなぁ」と思わせてしまう。全てが裏目に出るという腕ブラ…。
そしてパンティーの横の紐(紐パンティーなので)を手で解く。腰の支えを無くしたパンティー紐は情けなくだらんと下に垂れ下がって、そのまま重力に従ってパンティーは下へと降りる、というところで俺の股の間でそれが止まる。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
歓声が沸き起こる。
ちなみにケイスケの趣味でこの身体はそこらのアニメキャラと動揺で無毛、つまりパイパンな為、パンツが極限まで脱げかかっても綺麗な肌が続いてるだけである。普通の女性なら既にアンダーヘアーが覗いているレベルである。そういう事もあってかもう歓声がさっきの「おおおお(略)」とかじゃなくて、静まり返って(ゴクリ)という生唾を飲み込む音の集合体へと変わった。
片腕だけでおっぱいを隠せるわけでもなく、俺の右のほうのおっぱいはピンクの乳首を露出するハメになった。プルンプルンと揺れながら。そしてもう片方の手でパンツの脱げかかった股間を隠そうとする。あと少しで股の間に挟まっていたパンティーも下に落ちて脱げてしまう。
と、その時。
「ダメダメダメ!何やってるの?」
女性の警官、それから男性の警官の合計3名が部屋に突入。
最後の最後で警官が入ってきたお陰で俺は全裸になるのをまぬがれた…。パンティーとブラをグラビティーコントロールで一気に装着すると会場から「えええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」というブーイングの嵐。残念でした。最後の最後でギリギリセーフです。
結局、メイリンとコーネリアはノーマネーでフィニッシュとなった。
…。
…。
そして、俺とメイリンとコーネリアは公然わいせつ罪で捕まった。