44 メモリー・パッチ 4

今度は俺が手術台みたいな椅子に寝かされて頭にヘッドギアを装着させられる。そしてケイスケや他のクラスメートたちはモニターのほうを見ている。
「ビッチさん達と一緒にパーティをしたのはいつごろですかにぃ?」
「昨日の夜頃かなぁ?」
「では昨日の夜頃の記録を…おぉぉ!」
「な、何?何?」
なんだ?あのモニターからは何か見えてるのか?
「キミカちゃんがお風呂のガラスの前で素っ裸にぃ!!」
「ちょっ、先生何やってんの変態!「やだ最低!」「やめなよ先生!」「ひどーい!」とか色々と声が聞こえる。確かに昨日の夜は俺はシャワー浴びた後にガラスの前で自分の素晴らしくセクシーなプロポーションをいつもの日課で見た。毎日見ても見飽きないのは俺の脳みそが男である事をの証明ではあるのだが。
「ふひひひひひひひひ」
「やめろー!!」
「まぁこれは飛ばして」
「もっと前の記憶だよ」
「ああ、そう。巻き戻し、再生っと」
動画じゃあるまいし…。
「ほほぅ…リア充どもがパーティをしているですにぃ。楽しそうにゃん…。これが天罰が当たる前のリア充達ですかぉ」
「天罰言うな」
「キミカちゃんがペチャパイの後輩の音無ちゃんに抱きしめられたりしてますにぃ…フヒヒ」
「くそぉ…」
「ん?」
そのケイスケの言葉の後に、女子達の悲鳴が上がる。
「何?何?なんなの?ドン引きするような事した覚えはないよ?」
「いや…」
「え?なんなの?」
「キミカちゃん、昨日の夜にパーティした時は何人でパーティしてたんですかぉ?」
え?
えっと…ユウカでしょ、ナノカでしょ…それからメイと、ナツコ、そして自分の合わせて5人。だから「自分を含めて5人だけど」と答える。すると女子達の悲鳴と囁き声。「きゃー!!」「え、ちょっと、誰なのこの人は?」「これ絶対変だよ」「一人多い…」
マジで…?
「なになに?座敷童子?何がいるの?」
「顔が真っ白の血まみれの女がいますぉおおおお!!」
「うわーッ!!!うわああああああああああ!!!!」
俺の記憶を覗いたはずなのに、俺には見えてない。いや、俺は認識してない?しかもまだ俺の記憶にはその女がいる?うわああああああああああ!!!!
「で、では次のシーンに…」
「もう勘弁して」
「う、うわああああああああああ!!!!」
今度はなんだよ!!
「きゃー!!!!!!」「またいる!!!」「病院まで付いてきてる?!」「きゃーーーー!!!」「怖いよぉぉ、嫌だぁぁぁ」「え、ちょっ…ここにもいるじゃん?こことここと、ここと、それからここ、あとここ」「どんだけぇ…」
どんだけいるんだよ!!
「えっと、キミカちゃん、病院には自動ドアがありますにぃ?」
「う、うん」
「それが勝手に閉じたのですかにぃ?」
「うん、だって、それ、バネの力で勝手に閉じるって」
「うわああああああああああ!!!!」
なんだよ!!!しつこいなおい!
「きゃー!!!!!!」「自動ドア閉じようとしてる!!!」「病院に閉じ込めようとしてる?!」「ちびった…」「怖いよぉぉ、もうやだぁ…」「え、ちょっ…これ、全部幽霊?ほら、ここにもいるじゃん?こことここと、ここと、それからここ、あとここ、こことこことこことここと、あぁ、もう全部幽霊でいいや」「幽霊フェスティバル」
幽霊フェスティバルうわああああああああああ!!!!