24 初詣と願い事 4

俺とメイは浴槽の中に、ユウカとナノカはおもてで身体をゴシゴシ。ちなみに俺はユウカに蹴られたせいで鼻血が出てティッシュを鼻に詰めなければならなくなった。
「あぁ〜。あたしもキミカっちのおっぱいを楽しみたかったなぁ…」
「やめなさいよ、レズが感染るよ」
「あぁ、鼻に詰め物をしたお姉様も素敵ですわ」
詰め物マニアかよ…。
メイは俺のほうに肩を寄せてくる。
その間にも俺は幼なじみの泡のなかで揺れてるデカ乳を睨んでいた。大きさで言えば俺よりもでかくて下品な乳ではあるが、それでユウカはダイエットしていてウエストが細いので、ちゃんと男の俺のハートを掴んでいる。アリかナシかで言えばアリだ。
「ちょっと!さっきから何凝視してるのよ!変態!」
「まぁまぁ…減る物じゃありませんし」
などと俺とユウカが言い合っていると、
「お姉様、あんな下品なおっぱいよりも、控え目で小ぶりで可愛らしいわたくしのおっぱいを見てくださいまし…」と言いながらメイが俺の顎をくいっと掴んで自分のほうを向かせる。俺の目にはメイの小学生みたいな男なのか女なのかわからない大きさのおっぱいが。
「はぁ…」と小声でため息をつく俺。
「お、お姉様!今ため息をつきましたわね!うぅ…そうですよ、メイはまだ子供です。でもこれからどんどん大きくなるのですわ!お姉様のような美乳になるために日々鍛錬を重ねてきているのです」
「た、鍛錬?」
「そう、こうやって胸を揉んで…」
とメイは鬼の洗濯板のほうがまだ凹凸があるようなつるぺったんな胸を手でもみもみ。よくみると脂肪をかき集めておっぱいを大きくしようと努力しているみたいだ。
「あぁ、胸を揉んでいるとなんだか変な気分に…」
股間に手を伸ばしそうになるメイを、
「おいおい、ストップストップ!」と、さすがのスケベな俺も止めた。
「やっぱりお姉様も、殿方に揉み揉みされて大きくなったのですか?メイはそう聴き存じておりますわ…」
「へ?」
さっきから泡のなかで身体の隅から隅まで洗ってたユウカがシャワーで泡を落としながら、その話に割り込んできた。
「そうよね、キミカはキミカにおっぱいを揉まれまくったんでしょ。セックスフレンドだもんね」
ちぃ…そういう事になってるのか。あぁ、俺がそう言ったんだっけ。
「うぅ…お姉様…それは事実なのですわね…」
お風呂で湿気があって、それでも頬を伝う涙が判ってしまうぐらいに涙目になってるメイ。
「ああぁ、いや、まぁ、そうじゃなくて」
「え?」「え?」ユウカとメイが同時に。
「それは嘘。嘘だよ嘘。あたしとキミカはまだそういう関係じゃないっていうか…(そもそも中の人同じっていうか…)」
「そうなの?!」「そうですの?!」ユウカとメイが同時に。
「そ、そうだよ。何おどおどしてんの、ばっかじゃないの」
ユウカは何故かうつむいて、さっきのあの勢いはどこに行ったのって顔で、
「そ、そうなんだ…まだキミカとエッチしてなかったんだ…よかった」
「え?」
「な、なんでもないわよ!」
俺がじっと見てたのを知り、また俺から顔をそらすユウカ。
なんでこいつ、ビッチの癖に俺がキミカとエッチしてない事を安心してるんだろ…女って、抱いた数が多い男のほうが好きになるってどっかの雑誌に書いてあったけどなぁ…?