22 あけおめことよろ 7

「はぁ〜もう食べられな〜い」
ナノカが箸を投げ出して身体もそのまま床に投げ出した。
「ちょっと買いすぎたんじゃないの?」と俺が聞くと、
「大食いがいるから買ったのに」
とユウカがメイを睨んで言う。
「な、な、な、わたくしは大食いじゃありませんの!」
と顔を赤らめてメイが答える。
随分と料理が残っているが俺とメイとにぃぁ以外はもう箸を止めている。にぃぁも寿司や鍋の中の魚の肉団子なら食べられるが、オードブルや野菜はやっぱり猫らしく、無理らしい。
「メイちゃん、そんなか細い身体でこんなに食べれるの…?」
などと俺が返すと、
「ち、違うますわ!!キミカさままで」
「普段は凄い食べるんだよね〜。キミカっちの前ではお嬢様しちゃって、可愛いところあるんだから!」とナノカはメイの背中をペシッと叩いて言う。
「うぅ…」
恥ずかしさで顔を真赤にして涙ぐんでいるメイ。
そこで俺が、「好きな人の前で自分を偽ったら苦しいだけだよ。後でどんどん辛くなるだけだし、偽りの自分を好きになってもらっても悲しいだけじゃん」とフォローした。
メイは顔を真赤にしたまま、俺を涙目で見つめてから、「き、キミカさま…わたくし…」とか言うので、「まぁ、太らない範囲ならいいんじゃないかな。成長期でおっぱいも大きくしないといけないしね」とか言ってみる。
「キミカさまぁぁぁ!!!」と俺に抱きついてくる。そのまま俺のおっぱいに顔を埋めてスリスリ…。とかされると、くすぐったくて感じてきてしまう…。「キミカさまの事、これからお姉様って呼んでもよろしいでしょうか?うぅ…」
「ま、まぁ、いいけど…」などと言いつつ、…ヤベ…乳首が立ってきた。俺はたぶん、顔を赤らめながらおっぱいに顔を挟んでくるメイの頭を両手で掴んで離す。
「そ、それにしても、お姉様、おっぱいが…殿方が最も求める『美乳』というサイズではありませんか…どうしてこう、あぁ、すごいですわ。何もかもパーフェクト」
俺に頭を捕まれながらもメイは俺のおっぱいを両手で左右から掴むと真ん中に谷間を作るように揉み揉み。
「ちょちょちょ、触らないで。だーめ」
と俺は手を振りほどいた。
メイは今度は自らのおっぱいを両手ではさもうとしたが、ペチャパイで挟める脂肪がない。中学生でももうちょっとおっぱいはある…なんだか可哀想なぐらいの小ささだ。おっぱいのサイズを正直に言うのなら彼女のおっぱいはゼロで、ブラのサイズを言う事になってしまう…。それでもまだ平均に足りないという。
「音無芽衣!来年の目標はおっぱいを大きくする事ですわ!」
すかさずナノカが、
「おっぱいは誰かに揉んでもらったら大きくなるよぉ?」
「わたくし、お姉様に揉んでもらいますわ!」
俺は思わず飲みかけていたシャンパンを吹き出しそうになった。勿体無い、勿体無い。