7 学園見学ツアー 3

「ねぇ、藤崎さん!待ってってば」
俺はグラウンドから離れていった。後を付いてくるのはビッチと菜々香
「どうやったの?人間業じゃなかったよ!凄いじゃん!」
どうやったのって自分でもわかんないよ。変身前からあの力が出せるとは思いもしなかった。いや、アレでもセーブされていたほうなのか。変身したら空を飛べるようにまでなれるんだが。そういえば、葬式の時にビッチとやりあった時も、あのビッチの手の動きをスローで見ることが出来たし、これ(俺の身体)ってそもそも人間離れした身体能力が備わっているのかもしれない。後でデブに聞いてみるか。
「あぁ…はぁ〜。カメラ持ってきておけばよかったぁ…。キミカちゃんがあんなエッチなパンティー履いてるなんて思いもよらなかった。ガーターストッキングの隙間から見える太ももと黒のパンティー…こんな可愛らしい顔してるくせにッ。あぁ!その太ももを私の腰の上で動かして!!神様!」
菜々香は相変わらず安定しているな。
「あ!」と菜々香。今度はなんだ?
「太ももで思い出した」
そこで思い出すんだ…。
「キミカちゃん!」
「はい…」
「キミカちゃんの学校にはなくてこの学校にあるものがみたくない?」
「ん〜…カフェテラスもすごかったけど、他にも何かあるのかな?礼拝堂とか…グラウンドはさっき行ったでしょ…。他には〜えっと」
「ふふっ…太ももで思い出した、って言ったでしょ?プールですよ!温水プールスクール水着、競泳水着!!!」
「!!!」
俺の頭の中に温水プールのイメージがモヤモヤと浮かんでくる。塩素の臭い、スクール水着、ハイレグ水着の水泳部部員、水に濡れる肌、泳いでるときにポロリと見えちゃうハプニングとか、よれた水着のお尻のところを指で治す仕草…はぁはぁ。
「そうですよ!塩素の臭い、スクール水着、ハイレグ水着の水泳部部員、水に濡れる肌、泳いでるときにポロリと見えちゃうハプニングとか、よれた水着のお尻のところを指で治す仕草…はぁはぁ」
おい!俺の考えてることとイコールになってんぞ!菜々香がどうして俺と同じ思考回路になってんだよ!!
「やめなさいよ」とビッチ。それから「菜々香はすぐにそういうイヤラシイ事を考えるんだから…藤崎さんを変な世界に招待しないで。あなたは特殊なの。変態さんなの」と続けた…すまん、俺も変態さんかも。「っていうか、菜々香、あんた出禁になったんじゃないの?」
「え?出禁?出入禁止?」
菜々香、もともと水泳部だったんだけど、更衣室で部員のスクール水着股間のところを舐めてて出入禁止になったのよ。今は幽霊部員だっけ?」
さすが菜々香さん。俺に出来ない事を平気でやってのける!!そこにシビれる!憧れるぅ!!…てか、よく出入禁止だけですんだな…普通停学とか退学ですよ…。
菜々香は顔真っ赤にしててをぶんぶんと振りながら、「ちょっと裕香。さっきからキミカに色々と私のこと暴露するのやめてよ〜!」
「いや、もう十分分かったから大丈夫…」と俺。
「う〜…」
「出禁になってるのに大丈夫なの?」
「らぁ〜いじょうぶ〜らぁ〜いじょうぶ〜」
ほんとかよ〜。